10月15日 (土)|森ボラ体験会(継続編第2回) in 上川井市民の森_報告

上川井市民の森は、瀬谷市民の森と追分市民の森に接するスギ、ヒノキなどの針葉樹を主体とした森で、林内にはせせらぎや湿地なども見られます。
この森は活動する市民ボランティア団体がないため、林内には夏に育った下草や常緑樹が侵入し風通しの悪い暗い森になりつつあります。

森づくり活動では、10 年から20 年先の森の姿を見据え、季節に対応した保全活動を計画的に行う必要があります。
森ボラ体験会「継続編」は、体験会に参加経験のある方を対象に、年間を通して一つの森に関わることで
森づくりの知識や技術のスキルアップを行っていただくことを一つの目標とした4回シリーズの体験会です。

第1回(5月28日)に引き続き、今回は第2回、
林床を整理し最下層の見通しを確保する作業を行います。

第1回の様子は こちら

~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日  時:令和4年10月15日(土)9:00~12:00
場  所:上川井市民の森(横浜市旭区)
参 加 者:ボランティア7名、横浜市みどりアップ推進課2名、スタッフ4名(NORA)
作  業:落枝の片付け、常緑樹の除伐、倒木の玉切り


9:00現地に集合。各自道具を身に着けます。ヘルメットへの名前記入も忘れずに。


作業前に昨年度作業エリアを確認。


作業により明るくなった落葉広葉樹林の園路際にウバユリが確認出来ました。
発芽まで数年かかるため直接の昨年度作業成果ではありませんが、
踏圧の可能性もある中無事に咲いてくれました。
今後増えてくれることを期待します。


木の根に沿って線状に生えたキノコを確認。環状になったもの等をフェアリーリングと呼ぶそうです。


作業エリアまでの移動中カエンダケを発見。小さいですが猛毒を持つため決して触れないよう注意が必要です。(注意喚起の掲示あり)


地面に突き刺さったコナラの枯枝。頭上にこんな枝が落ちてきたらと思うと恐ろしいです。
上空の掛かり枝に要注意です。


作業エリアに到着したら先ずは荷物置場を確保。平らで上空が安全な場所にブルーシートを広げます。


このエリアでの目標とする森の姿とそのために必要な作業、本日の作業の流れを確認。


上空の掛かり木注意などのKY(危険予知)活動を行い作業スタート


先ずは作業しやすくするため散乱している落枝の片付け


シラカシ等の常緑樹を除伐。


引き抜けるものは根から。


シュロを取り除くとかなりスッキリします


木を切る時は周囲に人がいないかを確認して安全に切ります


倒木の玉切り。重労働です


1時間半程の作業で見通しのよい林床になりました(上:作業前、下:作業後)


入口付近もスッキリ片付きました((上:作業前、下:作業後)


次回行う中低木の伐採の予習も行いました。
倒す方向を定め周囲の安全確認をしてから、先ず倒す側に受け口を入れます。
ノコギリの刃は重力に対し直角に、且つ倒す方向に対し直角になるように慎重に。


追口の反対側の追口より少し高い位置に追い口を入れます。(写真は少し高すぎです)
受口が追口と平行になるように、追口にノコギリを差して確認。


伐倒関係者以外は、樹高の2.5倍以上の距離をとり
倒れる方向とその反対側以外の安全な場所(木の陰等)で待機します。


平行できれいな切り口です。


最後に参加者全員で感想を共有、次回の確認をし道具の手入れで終了です。

参加者の皆さまお疲れさまでした。次回は12月10日(土)です。

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