第三十九話 ハマの潮干狩り
2017.5.1水の流れは絶えずして
毎年この時期になると、月の動きが気になり出します。気にしているのは大きく潮が引く大潮の日時、そうです、潮干狩りです。
生まれ育った富岡の海は遠浅の海岸で、潮が引くとかなり沖まで干潟になって、子どもの頃は潮干狩りとか、海水浴とかに連れて行ってもらったものです。その海が埋め立てられたのが、ちょうど小学校に入った頃、最後の潮干狩りは、長浜公園の汽水池の周りの埋め立てられた5年生の時。埋め立てられた未舗装の工事中の道路を自転車で取りに行ったことを記憶しています。
その後は、潮干狩りのことなど全く忘れていたのですが、子どもが小学生になるころから、たまに遊びがてら出かける用になったのですが、ここ数年、はまどまの食事会に関わったこともあるでしょうか、また、潮干狩りに毎年のように出かけるようになりました。
金沢の海での潮干狩りは、地元住民の密かな楽しみだったのですが、このところ人出がすごい。4月に訪れた時は、平日のそれも干潮3時間前で駐車場がいっぱい。少し遠くに止める羽目になってしまいました。
このような状況で土日は、生活に支障が出るぐらいの渋滞。昨日(4月30日)は海の公園に4万人が訪れたとの記事を読んで、地元だけが楽しめる遊びでなくなったのだなと思ってしまいました。
潮が引く3時間前、既に駐車場はいっぱいだった
ほぼ干潮のころ、人もだいぶ増えてきました
というわけで、地元でもゴールデンウィークを過ぎるとアサリが居なくなるといわれていますが、金沢の海では、稚貝の放流もしていないのに、採りつくされたアサリが翌年にはちゃんと再生されると言うことを時々耳にします。海のことはあまりまじめに勉強してこなかったので、少し調べてみましたが、中央水研ニュースNo.27(平成13年11月発行)に次のようなことが掲載されていました。『ひとつは三番瀬から反時計回りの流れに乗って金沢湾に来ること,二つには平潟湾には常にadultのアサリが存在している(13) ので,平潟湾から供給される可能性が考えられる』ということです。
これも海の恵みと思いたいのですが、今年は去年よりアサリが大きかったように思いました。理由はわかりませんが、海岸に沿って、アマモの群落が形成されたことによるのでしょうか。
アマモの群落 アサリと共にガザミの子どもも見られました
取れたアサリは、砂抜きをしておいしくいただきました。