雨の日も里山三昧
2023.11.1 第117回 中野剛志『変異する資本主義』
中野剛志『変異する資本主義』(2021年、ダイヤモンド社) 本書では、コロナパンデミックと中国の大国化を背景に、 新自由主義を掲げてグローバルに展開されてきた資本主義が、 近年大きく変異しつつあり、「 […]
2023.10.1 寄り道65 研究と実践
研究と実践をめぐる原点―左翼運動・環境運動との距離 研究と実践の関係を考える際、私はマルクス主義哲学者であった祖父を反面教師として考える癖がある。祖父は弁証法哲学の研究を進め、ヘーゲル、レーニン、毛沢 […]
2023.9.1 寄り道64 8月13日
2023年8月13日10時56分、母が亡くなった。81歳だった。 パートナーに先立たれて9年、認知症と診断されてから7年。 認知症は死に至る病だと受けとめていたので、 このときが来る覚悟はできていた。 […]
2023.8.1 第116回 南山舎の本2冊―『西表島の文化力』『絵が語る八重山の戦争』
石垣金星『西表島の文化力―金星人から地球人へのメッセージ』(2023年、南山舎) 潮平正道『絵が語る八重山の戦争』(2020年、南山舎) 石垣島に南山舎というローカル出版社がある。 沖縄県八重山地 […]
2023.7.1 寄り道63 ボランティアの安全管理について考えたこと
6月16日(金)にモリダスmoridasとNORAの共催で、「現場の声をもとに考える里山・森林ボランティアの安全管理」を青山のGEOCとオンラインのハイブリッド形式で開催した。 里山保全・森林づくり活 […]
2023.6.1 寄り道62 アクションリサーチ
ある人に、アクションリサーチに関連した発表をしてほしいという依頼があった。 これまで、私はあまりアクションリサーチという言葉に関心はなかったのだが、この機会に自分がたどってきた道のりを、その思索と実践 […]
2023.5.1 第115回 藤川賢・友澤悠季編『なぜ公害は続くのか』
藤川賢・友澤悠季編『なぜ公害は続くのか―潜在・散在・長期化する被害(シリーズ 環境社会学講座 1)』(2023年、新泉社) 2023年4月から「シリーズ 環境社会学講座」の刊行が始まった。 最初に出版 […]
2023.4.1 寄り道61 認知症患者家族の当事者研究
先月、私の母は山梨の病院を出て、自宅から車で40分の距離にある病院へ転院した。 コロナ禍で、しかも移動に県をまたぐことから、長らく面会が許されない状況だったが、いまは週に1回会いに行けるようになった。 […]
2023.3.1 寄り道60 市民による森林づくり活動の歴史
森林を整備する活動を大きく2つに分けると、林業のプロによる事業と地域コミュニティやボランティアなどによる活動があります。 今回のコラムでは、後者の「森林(もり)づくり活動」と呼ばれる非営利の活動を中心 […]
2023.2.1 第114回 石田紀郎『現場とつながる学者人生』
石田紀郎『現場とつながる学者人生』(2018年、藤原書店) 昨年11月から「環境運動のパブリックヒストリー」というタイトルで、市民向けのオンライン講座を開いている。 隔週で6回連続講座を開催して一区切 […]
2023.1.1 第113回 セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』
セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』(2020年、白水社) 年末も押し迫った12月27日の夜、私が担当している市民向けオンライン講座に、十文字修さん(いか福@Sado、元まいおか水と緑の会)をゲストに迎え […]
2022.12.1 寄り道59 プロボノと参加型デザインツールで団体紹介資料を作ってみた:a-con×NORA+Canvaプロジェクト
先日、NORAからのメッセージ15枚のスライドにまとめてリリースした。 タイトルは「Find My Satoyama」。 自然に関心はあってもきっかけがない、行動に移せないという人に向けて、自分の里山 […]