10月10日 (木)|森ボラ体験会 in 綱島市民の森_レポート

綱島市民の森は、東急東横線綱島駅から北西に約600mにある住宅地に囲まれた森です。
かつて、綱島の名産品であった桃にちなんだ桃の里広場では、春にはハナモモが咲き乱れ、美しい景色が広がります。
この森は、森づくり活動団体「綱島市民の森愛護会」の皆さんが「他世代が関わりながら、潤いある暮らしや、森の恵みを育む森づくり」をテーマに活動しています。

今回の森づくりボランティア体験会は、愛護会の皆さんとアズマネザサの草刈り、クズのツル伐りなどを行いました。

…活動概要………………………………………………

■森ボラ体験会 | 文化財の古民家を囲む綱島の桃の里で森を育む草刈りをしてみよう in 綱島市民の森

日  時:令和6年10月6日(日)9:00~12:00
場  所:綱島市民の森(横浜市港北区)
現地団体:綱島市民の森愛護会
参 加 者:ボランティア4名、横浜市環境活動事業課2名、スタッフ4名(NORA)
作  業:アズマネザサ等の草刈り、クズ等のツル伐り、セイタカアワダチソウ等の抜き取り
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活動の様子です。

東急東横線「綱島駅」に集合し徒歩で綱島市民の森へ向かいます。

市民の森の桃の里広場に到着後、ヘルメット、ノコギリ、剪定バサミ等の道具を装着。
オリエンテーションで活動趣旨の説明・自己紹介等を行いました。

愛護会会長より、草刈り作業の前に「ひとくくりに雑草と言ってしまうが、かつては漢方薬として利用する等生活に密接に結びついていたものなので、邪険にするだけでなく感謝の気持ちをもって向き合って欲しい」とお話しがありました。

作業リーダーより本日の作業内容の説明と、KY(危険予知)活動でスズメバチや毒を持った毛虫等の注意点を共有しました。

いよいよ作業開始。展望台下のエリアがクズ等のツル性植物に覆われているので除草します。

3mを越えるサクラの木をクズが覆い、さながら巨大なモンスターのよう。

ツルがからみ無理に引っ張るとサクラの枝を痛めるため、手が届かない範囲のクズは先ず根元を伐り後日弱ったところで取り除きます。

繁殖力が強く手がかかるクズですが、「かつてはその根から葛湯を作る等暮らしの中で利用されていた」と愛護会会長よりうかがいました。

外来種のセイタカアワダチソウも目立ちます。

セイタカアワダチソウは一本ずつ真っ直ぐ上に引き抜く事で根から取り除く事ができます。

集めた草は集積場までブルーシートで運搬


愛護会の皆さんによると「難攻不落」のエリアも、1時間程の作業で見違える程にきれいになり本来の植物の姿がわかるようになりました。(上:before 下:after)

後半は園路沿いの草刈りです。

カマでアズマネザサ等を刈っていきます。カマを振りぬいた時にケガをしないよう、利き手とは逆の足を引いた姿勢で進めます。

植物を掴まずに利き手手首のスナップを使いリズムよく刈ることで広範囲を効率よく刈る事ができます。

アズマネザサに埋もれているコナラの実生(落ちた種子から発芽した芽)は残しながら、丁寧に刈っていきます。


1時間弱の作業で園路沿いが見通し良くなり、コナラの実生に陽があたるようになりました。(上:before 下:after)

 

作業後にカマ砥ぎも体験。これがなかなか難しい、コツが必要です。

最後は全員で作業後の感想を共有し、愛護会の皆さんにお礼を伝えました。

森づくりボランティア体験会へのご参加ありがとうございました。
綱島市民の森愛護会の皆様のご協力に感謝いたします。