11月23日 (木)|森ボラ体験会(実践編-2)×森づくり塾 in 新治市民の森_レポート
新治市民の森は、平成12年開園した横浜市北西部の丘陵地に位置する市民の森です。市民の森の北側には拠点施設「新治里山センター」を中心とした新治里山公園が続いており市内有数の緑地帯を形成しています。
この新治市民の森には横浜の原風景ともいえる里山景観が多く残されています。薪や炭を得るための雑木林や建材を得るための杉の林、日々の糧を得る畑や水田がモザイク状に広がります。
今回、森を守るための計画、森づくりボランティアの魅力、実際の森づくり作業までを一連で学んでいただくため『横浜市の森づくり塾』プログラムの一環として『森づくりボランティア体験会(実践編)』が開催されました。
~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日 時:令和5年11月23日(木・祝)12:10~15:30 (9:30~11:30は、森づくり塾)
場 所:新治市民の森(横浜市緑区)
参 加 者:ボランティア9名、環境活動支援センター4名、NORAスタッフ5名
作 業:常緑樹等の除伐、カラスザンショ(実生)の伐採
活動の様子です。
午前中は、環境活動支援センター主催「森づくり塾」が開催され、森の調査について紹介、安全な活動の進め方、道具の使い方研修が開催されました。
作業に合わせて使用する道具を選ぶワークショップ。
続いて実際に装備を身に着けてみます。
お昼休憩の後は、いざ新治市民の森へ。
樹林内を5分程歩き作業エリアへ。
作業エリアへ到着。先ずはKY(危険予知)活動。上空や作業中の危険要素を確認共有しました。
はじめに森の調査。森の階層を意識しながらよく観察して調査シートに森の断面模式図を描きます。森の状況を理解した上で作業にとりかかります。
先ずは作業エリアと取り除く植物の観察。ここでは園路脇に増えてしまったカラスザンショウを取り除きます。
カラスザンショウはアゲハチョウ類が好む植物ですが、大きく広げた葉にトゲがあり散策する方にケガの恐れがあるため園路脇は取り除きます。トゲのある植物を扱うには厚い革手袋等の準備が必要です。
皆さんの果敢な作業のお陰でわずか10分程で園路脇のカラスザンショウを除伐できました。
次の作業エリアは常緑樹に覆われ鬱蒼と暗くなったエリアです。除伐するアオキ・シラカシ等の常緑樹の説明を作業リーダーから受けます
剪定バサミ等の道具の扱い方も教わります
作業開始。植物や太さによって剪定バサミ、ノコギリを使い分けます。
抜けるアオキは根から取り除きます。なかなかの重労働です。
1時間強の作業で鬱蒼としていた森がこんなに明るい森になりました。明るく光が地表に届くようになり来年以降新しい野草の芽が出る事が期待できます。(上:before、下:after)
園路脇も明るく見通しよくなりました。(上:before、下:after)
作業後には、全員で活動成果を確認しました。
里山交流センターへ戻り、使った道具の手入れをします。
最後に参加者同士で感想や今後やってみたい事等をディスカッションを行いました。
森づくりボランティア体験会へのご参加ありがとうございました。