11月04日 (土)|森ボラ体験会(実践編-1)×森づくり塾 in 新治市民の森_レポート
新治市民の森は、平成12年開園した横浜市北西部の丘陵地に位置する市民の森です。市民の森の北側には拠点施設「にいはる里山交流センター」を中心とした新治里山公園が続いており市内有数の緑地帯を形成しています。
この新治市民の森には横浜の原風景ともいえる里山景観が多く残されています。薪や炭を得るための雑木林や建材を得るための杉の林、日々の糧を得る畑や水田がモザイク状に広がります。
今回、森を守るための計画、森づくりボランティアの魅力、実際の森づくり作業までを一連で学んでいただくため『横浜市の森づくり塾』プログラムの一環として『森づくりボランティア体験会(実践編)』が開催されました。
~活動概要~~~~~~~~~~~~~~~~~~
日 時:令和5年11月4日(土)12:10~15:30
9:30~12:10は、森づくり塾(森づくりボランティア入門講座)
場 所:新治市民の森(横浜市緑区)
参 加 者:ボランティア14名、横浜市みどりアップ推進課1名、環境活動支援センター4名、NORAスタッフ5名
作 業:落枝拾い、常緑樹等の除伐
午前中は環境活動支援センター主催「森づくりボランティア入門講座」が開催され、森の調査について紹介、安全な活動の進め方、道具の使い方研修が開催されました。
はじめに、森づくり活動の考え方、計画づくりの重要性とその上で大事な森の調査の解説。
次に、楽しく活動する上で大切な安全管理、服装・装備、危険予知(KY)、危険要因等の解説。
そして、森の中に潜む危険、安全な道具の使い方等の解説。
次にワークショップ。2班に分かれて今日の作業に必要な道具を選んでみます。皆さんついつい欲張り気味に…
教わったことを思い出しながら実際に装備を身に着けてみます。
お昼休憩を挟み、いよいよ新治市民の森へ。
現地に到着。作業エリアに入る前にKY(危険予知)活動。上空の掛かり木等の危険要素を確認しました。
荷物置き場を探す際も、教わったばかりのKYポイントを活かして。
作業の前に先ずは「森の調査」。森の階層を意識しながらよく観察して、調査シートに森の断面模式図を描きます。
調査を通して森の概況を掴み目標に対して必要な作業の検討材料とします。
いよいよ作業開始。初めに行うのは林床整理。足元に散乱する落枝を拾い集めました。
太枝や丸太を園路沿いに積む事で園路と樹林地の境を明確にします。
次は道具を使う作業です。先ずは道具の安全な使い方を教わります。
森を暗くする常緑樹を除伐し、落葉樹は残します。
小さなアオキは根から抜き、3mを越えるシラカシ等も切り倒しました。
ハナイカダ等の落葉樹は残し保護します。
一時間強の作業で園路沿いもスッキリと見通し良く明るくなりました。(上:before、下:after)
皆さんの熱心な作業のお陰で想定より広いエリアを作業でき、見違える程に明るい森へ。林床にも陽が届くようになりました。(上:before、下:after)
最後に作業後の森を観察し活動成果を確認しました。
里山交流センターへ戻り、使った道具の手入れをして活動終了です。
森づくりボランティア体験会へのご参加ありがとうございました。