第三十六話 かわの風景
2016.12.2水の流れは絶えずして
前回から引き続き谷戸田と棚田の話を考えていたのですが、年末の忙しさに追われ、情報を更新できなかった事を言い訳に、今回は息抜きで、はまどま(NORAの事務所)の近くを流れる大岡川での風景を紹介したいと思います。
今年は、秋がとても短く、12月になってもなかなかすっきりと晴れた日が続きませんね。それでも、まどまに来る途中に渡る大岡川の橋からは季節を感じる事ができます。川沿いの桜は、春は花見の名所としても有名ですが、秋の紅葉も素敵です。今年も一瞬ですが見ることができました。今はすっかり葉を落としています。冬ですね。
大岡川の風景 4月(左) と11月(右)
ところで、今年の秋口から大岡川を渡る橋の歩道が真っ白になっていることに気づきました。最初はあまり気にしていなかったのですが、日に日に道路は白く、雨の日は結構なにおいも気になりました。何だろうと空を見上げると、電線に川鵜(たぶん)が数羽、羽を休めていました。
電線に留まっている川鵜 朝から夕方までいつも何羽か羽を休めていた。
もともと大岡川では水鳥をよく見かけることはありましたが、いつも同じ電線に留まっているところは初めて見たような気がします。しばらく見ていると、おしりをぷりぷりーっと振るわせ気持ちよさそうに糞をちらしていました。気になって川沿いを少し歩いて皆のですが、近くの橋では、川鵜が留まっているところは見当たりませんでした。なぜこの場所なのでしょう。
これも街中で見られる自然の風景かと、場所を川鵜に譲り迂回して歩くようにしていたのですが、ある日突然電線に突起のようなものが設置され、それ以降は川鵜が電線に留まる姿が見られなくなってしまいました。
電線に取り付けられた突起、よく見ると電線の上に細い線が張られ、鳥が止まれないようになっていました
誰かが管理者に苦情を言ったのでしょう。残念ながら都市住民と川鵜は共存できなかったようです。