03月21日 (土)|森づくり活動レベルアップ研修step2[1-2日目]報告
<令和元年度「緑と水の森林ファンド」助成事業>
日 時:2020年3月20日(金祝)・21日(土) 9:30~16:00
場 所:川井緑地
講 師:高澤愛さん(森づくり安全技術・技能全国推進協議会、モリダス)
参加者:10名(男性7名:女性3名/40代3名:50代2名:60代4名:70代1名)
主 催:モリダス
共 催:NPO法人よこはま里山研究所(NORA)
協 力:株式会社かんぽ生命保険
内 容:
1日目(3/20)
・講義「森づくり活動の安全管理」
・実習「折れ曲がり線の作り方」
2日目(3/21)
・実習「折れ曲がり線の作り方」
・実習「ツルの作り方」
2020年3月20日(金祝)・21日(土)の2日間、川井緑地(横浜市旭区)で、森づくり活動レベルアップ研修step2を実施しました。
今回は、昨年10月および12月に実施した「森づくり活動レベルアップ研修step1~手道具の基本:ノコ・ナタ・カマの扱い方」の研修を終了された方を対象としたもので、参加者は10名でした。
当初の予定では、「伐木作業に絶対必要な折れ曲がり線とツルづくり(受け口・追い口の作り方)」と「伐木作業に最低必要なロープワークの基本」を学ぶ予定でしたが、前者を修得することを重視して、折れ曲がり線とツルづくりを2日間みっちり学ぶことになりました。
今回の研修は、森づくり安全技術・技能全国推進協議会(FLC)のランク3(森づくり安全サポーター=チェーンソーの安全な取り扱いをマスターし、ロープや滑車などの道具を適切に選択し、針葉樹の中径木を安全に伐倒できる人)の研修内容を踏まえて実施しています。このため、木を倒す向きを伐倒方向ではなく「伐倒目標」と呼び、なぜ受け口・追い口を作るのかを意識するために「折れ曲がり線・ツルづくり」という言葉を用いています。
1日目の午前中は、まず木を倒す理屈を科学的に理解するところから始まります。すなわち、伐倒目標に対して垂直に折れ曲がり線をつくり、その線を含むツルを縦横均一になるように水平に追い口を入れることがなぜ必要なのかを学びます。
その後は、受け口について、つまり、折れ曲がり線の作り方を身につける実習です。受講者1人ひとりに1本ずつの杉材が割り当てられ、それぞれ1本の木と向き合い、差し金などで垂直や水平を測りながら自分の癖を見つめ直し、正確に折れ曲がり線を作れるように鋸を入れ続けて、1日目の午後は終わりました。
2日目の午前も、1日目の続きをおこないます。2日目になると慣れて、見事な折れ曲がり線を作る人もいらっしゃいました。午後は、追い口について、つまり、ツルの作り方を身につける実習です。折れ曲がり線づくりでコツをつかんだ人は、ツルづくりもうまく進めることができました。2日目の終わりには、7-8割の方が30分以内に折れ曲がり線とツルを正確につくることができるようになりました。これは、今回の審査を十分に通ることのできる技術水準です。
3日目の審査会は、翌週3月28日(土)に予定されていましたが、新型コロナウィルスの感染拡大の影響により、5月9日(土)に延期となりました。
今回受講された方が全員、審査に合格されるといいですね。