02月05日 (木)|2009.2.09 神奈川野菜の食事会 vol.24

 2009年最初の食事会のメインは、イノシシ鍋になりました。トコトン神奈川野菜で、肉も魚もないメニューのことも度々だったのに!?はい!今年からは野菜だけではなく、神奈川で生産される食材全てに視野を広げることにしました。もちろん、神奈川の米と野菜が主役であることには変わりはありません。なぜなら、NORAが掲げる「里山とかかわる暮らし」の、それが基本だと思うからです。

ところで、いつも、何かを始めるときには生産者に相談することにしています。都会人だけの頭で考えてもろくなことにはならないからです。
小田原のKさんに話すと、すぐに帰ってきたのが「イノシシにしてみないか?」鳥獣被害の深刻さと、猟師の高齢化、後継者が育たず狩猟免許を持つ生産者仲間のMさんが大変苦労している話でした。
「そうだ!Mさんの話をみんなで聞こう!美味しいイノシシ鍋の作り方を教わろう!」と話は発展していきました。

食事会前日の2月4日水曜には、わざわざ休暇を取った人も含め、平日にもかかわらず8名で、ちょうど見ごろを迎えた梅の花に囲まれたKさん宅へ。Mさんとイノシシ鍋を作りながら、すぐに打ち解けて、3時間余りお話を伺うことができました。

人間の営みが自然のバランスを崩し、様々な生きものたちの暮らしを変えてしまっていること、獣たちが畑を荒らすのもその結果であること、猟師として一人前になるために何十年もの経験が必要なこと。何よりMさんの底知れぬエネルギーと心の温かさ、存在自体に迫力を感じ、おなかも心も満腹になりました。

翌日の食事会では、Mさんに教わった経験を活かし、より一層美味しいイノシシ鍋を囲むことができました。食事会には、30名を越える人たちが駆けつけてくれました。

中でも、早くから来て芋の皮をむき、人参を切り、ネギを刻んで、仕事があるからと戻っていった2人の仲間の気持ちも鍋の味に染み込んでいたことでしょう。

今回の様子は、3月のtvk「食の特集番組」の中で紹介されるもようです。

次回は、「蒔田界隈の90年とおばあちゃんのモツ鍋」を予定しています。

【今回のメニュー】
・イノシシ鍋(ニンニク、しょうが、ごぼう、大根、里芋、ニンジン、長ネギ、しいたけ、ヒラタケ、白菜、ターツァイ、イノシシ肉、味噌味、酒、隠し味に”梅酢”)
・大根フライ
・三浦のたくあん
・野菜サラダ(レタス、ブロッコリー、レディサラダ、キウイフルーツ、サラダほうれんそう)
(特製ドレッシング…レモン果汁、梅酢、しょうゆ、玉ねぎみじん切り、ネーブルオレンジ、ごま油)
・ほうれんそうのおひたし
・小田原Kさんのあきたこまちの塩むすび

食卓1.jpg大根フライ.jpg

 

報告 | 神奈川野菜の食事会