05月28日 (月)|“利用”は生産の一環です。絶え間ない命の営みに”野菜市”

野菜市で皆さんに利用していただいている作物の主な生産者は、(有)神奈川農畜産物供給センターに参加している生産者です。このセンターは、1977年に設立した、神奈川の農業を未来につなげるための「生産者の砦」です。コアな生産者と協力生産者を含めれば、もっとも多かったころには100名を超える出荷者があり、いまでも、養鶏・養豚・肥育牛・酪農・花・水産漁業者、そして無添加加工業・せっけん等など、およそ神奈川の食糧生産の豊かさそのままに、同センターに結集しているのです。

このような、一つの組織に関わる生産者から、少なくない後継者が育ち、家族をもって次の時代に向かっています。

同センターの設立以前から、バブル全盛の10年余り、”神奈川の農業に未来はない””なんで神奈川なんかにこだわるの”と言われてきました。人間にとって何が一番大切なのか、社会全体が市場原理と「金銭」でしか価値を測れなくなっていた時代に、”地産地消”を唱えることは変わりものでした。
NHKとJAが主催する日本農業賞・特別賞(現在のかけはし賞につながる史上最初の受賞)によって、ようやくその存在が一部に認められてきました。
バブル崩壊を一つの契機に、全国に芽生えてきた”地産地消”ですが、すでに神奈川では、30年を超える生産者と消費者の営みがあり、今も次の時代に向けて努力が続いています。

私たちの「野菜市」は、今を生きる私たちの命と暮らしを守るとともに、未来を生きる人々へも命の糧をつなげる営みです。一日一日のささやかな積み重ねです。
祖先から受け継ぎ、子孫につなげようとする農業の若い担い手たちとともにあろうとする「野菜市」です。彼らが家族を守り、未来に展望を持てるよう、私たちにできること。彼らの作物を利用し普及することは、日本の農業崩壊を押しとどめるためにも、誰もが利用を通して生産に参加できることだと考えています。