02月09日 (日)|関東富士見百景の森で伐採と林床整理をしよう in瀬上市民の森

横浜南部の円海山周辺は横浜最大の緑地で、その一角を占める「瀬上市民の森」一帯は、横浜の原風景の里山景観「谷戸」の中にあります。
瀬上市民の森のシンボル「瀬上池」を中心に、樹林地・竹林・小川・湿地・谷戸田などがモザイクのように多様な環境をつくり、その環境の中で、横浜の在来の生きものがたくさんくらしています。
この森は、地権者、行政、そして市民団体「瀬上さとやまもりの会」の3者が、共通の目標である保全管理計画や瀬上市民の森憲章に基づいて保全管理を行っています。

今回のミッションでは、「瀬上さとやまもりの会」の皆さんと一緒に植林地の下草刈等を行いました。
空気は冷たいですが、さわやかな晴天です。
参加されたレンジャーズ隊員には初参加の方や、2日間連続で参加された方、
10年続けていらっしゃるベテランの方など様々でした。

~ミッション詳細~~~~~~~~~~~~~~~~~~
■場所:瀬上市民の森
■日時:2025年2月9日(日) 9:20~12:00
■現地団体:「瀬上さとやまもりの会」さん
■参加者:レンジャーズ隊員7名、瀬上さとやまもりの会のみなさん、
谷戸のボランティア塾のみなさん
■活動:植林地の下草刈等
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活動の様子です。

集合時からにこやかで、目的地に向かって出発しました。

バスを降り、住宅地の間の上り坂を登るとランドマークタワーやベイブリッチが見え、
横浜にいることを実感。

「瀬上市民の森」の入口に到着すると、はるか西に富士山と箱根、丹沢の山々が!
出向かえてくださった「瀬上さとやまもりの会」事務局長の中塚さんは「こんなに富士山がきれいに見える日は1年に数えるほどしかないです」とのこと
「関東富士見百景の森」とよばれているとおりの広大な風景でした

「いっしんどう広場」で「瀬上さとやまもりの会」のみなさんと合流し、
「樹林地部会」の渡辺さんから作業手順のご説明を受けた後、スギ等の植林地へ移動
のこぎりと剪定ばさみをもち、数人ずつ、持ち場へわかれて作業開始です

刈るのはササ類やアオキなど
ムクノキやイヌビワなどの落葉広葉樹は残し、
野鳥等が実を食べにくる樹木を増やします
刈り取ったものは滑って落ちていかないように斜面に対して90度に置く、
など作業中のアドバイスもたくさん、いただきした

枯れた立木も伐採します。
木の重心や傾き、周囲の樹木、作業中の人などに注意し、
倒す方向を見定め、幹の倒す方向と、
その反対側にのこぎりで切り口を入れます。

いよいよ倒します

切り株には年輪がくっきりと刻まれていました
倒した木は1mほどで切り、刈草とともに林内に置きました

途中、休憩をいただきながら、1時間30分ほど作業を行い、終了の合図
体を使って草木と向き合う作業は心地よく、明るくなった林内に達成感をいだきました!
林に日が入ると土の中に残された草木のタネが芽吹きます
ここではランの仲間などが見られるそうで、
保全作業の大切さを実感させていただきました。

「樹林地部会」の保全計画や、「水辺部会」「生きもの部会」の活動、
年間を通して行われている「ボランティア塾」や「子ども教室」のご説明をいただいた後、
富士山の絶景ポイントに集まり集合写真です!
「瀬上さとやまもりの会」の皆さん、ご指導ありがとうございました!

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