雨の日も里山三昧
2019.11.1 寄り道42 個-Co時代に人と人の間に生きる
学生のボランティア活動をコーディネートしているため、まとまった時間のボランティア活動を終えた学生たちと、しばしば面談をおこなう。 活動中に困ったことはなかったかと尋ねると、決まって相手との関わり方、距 […]
2019.10.1 第92回 稲泉連『ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死』
稲泉連『ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死』(中央公論、2004年) 歌人の弟が編集した『戦争の歌』(笠間書院、2018年)というアンソロジーがある。この本は、たかだか120ページの薄い本 […]
2019.9.1 第91回 東浩紀『観光客の哲学』
東浩紀『観光客の哲学』(ゲンロン、2017年) 最近、ダークツーリズムという言葉をよく聞くようになった。 戦跡や被災地など、死や悲しみの記憶を残す対象を訪ねる観光のことで、 専門書に限らず、入門書やガ […]
2019.8.1 第90回 2019年上半期話題になった本から―ハンス・ロリング『FACTFULNESS』ほか
最近、印刷された本よりも、電子書籍を読むことが多くなった。 移動中、携帯しているスマホで読めるので、本を持ち歩くことが煩わしく感じられるようになった。 このため、電子化されている本を優先して購入するよ […]
2019.7.1 寄り道41 「まちの近くで里山コネクト」里山型公園から書き始め
昨年、NPO法人a-con関係のプロボノ・グループの協力を得て、「里山コネクト」というウェブサイトをつくった。これは、私の地理感覚が比較的よく届く東京近郊の南西部を中心に、里山をいかす活動をおこなって […]
2019.6.1 第89回 佐々木実『資本主義と闘った男―宇沢弘文と経済学の世界』
佐々木実『資本主義と闘った男―宇沢弘文と経済学の世界』(講談社、2019年) 本書は一般的にも高く評価されるに違いないが、私の場合、おそらく平均以上に響くものがあった。読んでいる間、青春時代が思い出さ […]
2019.5.1 寄り道40 水俣で見聞きしたこと、考えたこと(2)
前回(→寄り道39)続きで、3月24日(日)~27日(水)に水俣で見たこと、聞いたこと、考えたことを報告したい。 3月25日(月)夕方 夕方16時、水俣の魚を車で移動販売している中村雄幸さんと「おれん […]
2019.4.1 寄り道39 水俣で見聞きしたこと、考えたこと(1)
3月24日(日)~27日(水)の日程で水俣を訪れたので、今回のコラムでは、おもに水俣で見たこと、聞いたこと、考えたことについて報告したい。 行くまで この水俣行きのきっかけは、12月中旬、法政大学多摩 […]
2019.3.1 寄り道38 低成長時代に都市近郊の里山で仕事をつくる
1.脱成長をめぐる社会学的論点 著者は、約20年にわたり、環境社会学的な調査研究を進めつつ、環境NPOの一員として市民活動をおこなってきた。本稿では、こうした経験を通して社会を見てきた著者が、今なぜ都 […]
2019.2.1 寄り道37 里山保全運動
森林系の百科事典の項目の1つとして、「里山保全運動」について執筆するよう依頼された。 編集委員の期待に応えるべく書いたが、最大公約数的な内容ではないし、個人の解釈がかなり入っている。 事典項目を書いた […]
2019.1.1 第88回 なぜいま戦争や公害なのか―『食卓の肖像』(監督:金子サトシ)ほか
私はNORAの活動を通して、都市近郊の里山保全について考え行動しているが、一方で最近は、薄れゆく戦争や公害の記憶に抗い、被災者・被害者から話をうかがい、記録を探して考えている。 今回は、そうした研究・ […]
2018.12.1 第87回 永野三智『みな、やっとの思いで坂をのぼる』
永野三智『みな、やっとの思いで坂をのぼる―水俣病患者相談のいま』(ころから、2018年) 今年はカネミ油症事件が発生して50年目に当たることから、10月17日(土)、長崎県五島市(福江島)で50周年記 […]