11月27日 (日)|はまどまシアター『薩摩の紙漉き』『茂庭のしなだ織り』

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日本の文化・生活・風土を記録した映像を上映する会です。
映画を観たあとは、参加の皆さんとテーブルを囲みトークタイム。
* * 神奈川産・個性派野菜の手作りスーイツか食事が付きます * *

手しごと特集 〜「木」の命を生かす **「紙すき・機織り」**

内 容

上映作品

①「茂庭のしなだ織り」(1991年作品・31分・福島県福島市飯坂町茂庭 撮影地)
茂庭は福島県飯坂から摺上川を遡った山奥の村。ダムに沈むことになるこの地域は
昔から畑作を主として山仕事、炭焼き、養蚕を業として暮らしを立ててきた。
その中で織物は、養蚕と関わり行われてきた。この映画は「しなだ織」の技術を伝えてきた人の記録。

②「薩摩の紙漉き」(1990年作品・30分・鹿児島県姶良郡蒲生町上久徳 撮影地)
薩摩の紙漉きの歴史は奈良時代に遡る。江戸時代には藩の御用紙として奨励され、
最盛期には蒲生だけでも500軒余が紙を漉いていた。現在(1990年当時)は蒲生町の野村家と
鶴田町の野元家のみがその技術を伝えている。この映画は、野村正二、マツ子夫妻に
よる原料のカジ栽培から紙漉き、製品の仕上、全工程に渡る技術の記録。

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日 時

2016年11月27日(日) 13:30~上映、14:45〜トーク/17:30~上映、18:45〜トーク

【昼の部】午後1時00分開場・午後1時30分上映開始~午後2時45分終了
上映後、懇談会を催します。(お茶・お菓子付)~午後4時閉会

【夜の部】午後5時00分開場・午後5時30分上映開始~午後6時45分終了
上映後、懇談会を催します。(夕食付)~午後8時00分閉会

場 所

はまどま(横浜市南区)

参加費

2,000円(一般、会員共通)

共 催

郷土映像ラボラトリー

上映作品の詳細

①「茂庭のしなだ織り」(1991年作品・31分・撮影地 福島県福島市飯坂町茂庭)
  ダムに沈む前に人々の暮らし振りを記録しておこうと企画された奥茂庭の第3弾。
茂庭は福島県飯坂から摺上川を遡った山奥の村である。ダムに沈むため上流の三地域は昔から畑作を主として山仕事、炭焼き、養蚕を業として暮らしを立ててきた。その中で織物も、養蚕にかかわり行われてきた。この映画は、長らく「しなだ織」の技術を伝えてきた人の記録。
しなだ織の材料は木の繊維である。この辺りではマダと呼ぶシナの木は川に近いところに生えている。
春、シナの木が水を吸い上げて成長する頃、木を倒して皮を剥ぐ。樹皮の外皮は使わない。内側の皮だけ取って折り曲げておく、この束を陰干しにして保存する。内皮の匂いがたちこめると昆虫が寄ってきて甘い汁を吸う。シナから繊維を取るのは茂庭だけではない。東北全般にありアイヌの人々はこの繊維で縛り縄をつくる。
冬、しなだ織が行われる。出来たしなだ織は衣料にしなかった、桑を摘む袋に多く使われた、ユダンという。また醤油を絞る袋につかい、甑にもつかった。しなだ織は自然から頂き、人の知恵と努力でつたえて来たものである。(建設省東北地方建設局摺上川ダム工事事務所 企画)

②「薩摩の紙漉き」(1990年作品・30分・撮影地 鹿児島県姶良郡蒲生町上久徳)

薩摩の紙漉きの歴史は奈良時代に遡る。江戸時代には藩の御用紙として奨励され、最盛期には蒲生(がもう)だけでも500軒余が紙を漉いていたが、現在は蒲生町の野村家と鶴田町の野元家のみがその技術を伝えている。これは野村正二、マツ子夫妻の、原料のカジ栽培から紙漉き、製品の仕上げまでの全工程の技術を記録したものである。
1月16日、水神まつり。紙漉き場の井戸に奉られる水神に、1年の紙漉きの無事を祈る。このころは薩摩の紙の原料、カジの木の収穫の季節でもある。刈り取ったカジは、皮を剝ぎやすくするために蒸す。そして近所の人たちも手伝って皮剝ぎ。それから3日ほど天日で乾かす。次にカジ煮。表皮を柔らかくし、アクを出すために苛性ソーダ液で煮る。さらに水に晒してアクをぬく。川に石を並べて堰にしたエゴとよぶ晒し場での昔風な晒し方も記録した。
野村さんの漉き方の特徴は、漉き桁を横、縦、横の順に動かして、それぞれの方向に繊維の層を作り、3層にすることである。伝統的技法に野村さん独自の工夫が加わって、丈夫な薩摩紙が漉き上がる。漉いた紙はしめ木にかけ、静かに水分を絞り出してから乾燥させる。現在は蒸気で温めた鉄板を使うが、以前は板に張り天日で乾かした。第二次世界大戦後の桜島の噴火がその転機であった。最後に紙の端を切りそろえ、障子紙の寸法に切ってできあがる。(鹿児島県教育委員会企画)
(民族映像研究所・作品解説より抜粋)

■今後の上映作品と上映日程

12月25日(日)イヨマンテ

2017年1月・2月は、奥三面(1)・(2)を10名以上の予約で上映します。

お申込み

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