11月08日 (日)|2009.11.08 神奈川野菜の食事会 Vol.33
2006年12月から始めてコツコツと33回目。丸3年が経ちました。11月5日木曜日「はまどま」の、厨房改修をしてから、最初の食事会になりました。
「食事会」を始めた当初は「はまどま」ではなく、事務所でした。経費を抑えるために、都市ガスも止めていましたから、卓上コンロで煮炊きをしました。食事会は「試食会&炊き出し」ですから、それでも充分でしたし、「できる条件の中で工夫する」のも楽しいものでした。
思いがけず多くの皆さんの参加をいただき、回を重ねることができました。その大きな力になったのは、2008年6月からの「はまどま」への移行と、はまどま運営委員たちの連帯・結束です。
今回の「食事会」は、厨房周りを、衛生的で使いやすく、「はまどま」が地域のコミュニティーとして、さらに大切な役割を担えるように、と、改修のために昼夜を分かたず尽力してくれた仲間への感謝を込めました。だから、何が変わったか?いつも、何かの思いを込めているから、特別に献立が変わったわけではないけれど。使いやすく、片付けも楽になり、何人もが一緒にキッチンに立てる、まさに「夢」のようです。
「はまどま」は、人と人との出会いの場です。そして、出会った人と人とが力を合わせて横浜での暮らしを見直していこう、とする場です。キーワードは「里山に学ぶ」。
今回も、初参加の方が3名。ホームページを見て「学びたい。」と、野菜市を手伝ってくれたHさん。Y150ヒルサイドエリアへの出展で出会ったAさんは、川井緑地の木材を自ら板にしてカウンターを製作。ヒルサイド閉幕後、改修に合わせて「はまどま」で使わせていただくことになりました。さっそく使われているカウンターを触りながら笑顔を浮かべてくれたAさんでした。
そしてFさんは、特に今年に入って、「マール朝市」のスタッフになってくれていましたが、肉・魚を避ける食生活のため「食事会」は遠慮すると・・。こりゃ、まいった! 今年から、「野菜以外の神奈川の食材」にも関心をもってもらおうと、肉・魚も取り入れていますが、去年までは、たまーに肉・魚があると、「わー!動物性たんぱく質だ!」と驚かれたほど野菜尽くしでした。ならば、と、肉・魚さらに、砂糖・油脂を除いた献立(このほうが実は得意かも)も用意し、選択できるように。だれもが、さらに気軽に参加できる「食事会」を心がけたいと、参加を誘って初参加してくれました。
もうひとつ、今回から変えたことは、準備の時間を早めて食べ始めを早めることにしました。お開きは9時(今回は9時半になってしまったけれど)そのかわり、遅く到着しても気軽に、時間の許すかぎり二次会としてゆっくりしていただくことにしました。
「はまどま」も、改修されたキッチンも、多くの人が使ってこそ生きてきます。多くの人が使うためには、多くの人が使いたくなる、訪れたくなる雰囲気が、なによりも大切です。その雰囲気は、「はまどま運営委員」の思いが無意識に作り出すに違いありません。
「はまどま」の改修は、まだまだ途中です。
実際、使ってみると、なんと使いやすいこと!洗い場がデカイ!(風呂にもなる!)作業台も広く、人と人とがスムーズに行き来できる、野菜を切ったりするのも同時に数人でできる…上げればキリがないくらい改善されて、料理のスピードもアップ!
秋冬野菜の収穫も本格的に。脂の乗ったサンマの梅酢づけは大好評。スズキを一尾まるごとさばいてお刺身に!
大きな羽釜で新米を研ぎ、ひらたけを加え、火加減に注意しながら炊いて大根菜の塩もみを加えれば、香り高い炊き込みご飯が完成。おかずも続々と完成。前回作った「はまどまロール」が美味しくて見た目も綺麗で大好評につき、季節の野菜を具にしながら今回も…食事会の定番として「はまどまロール」と命名!
今回は、できるだけ油・砂糖を使わないメニューに挑戦しました。野菜の美味しさが更に引き出される献立を!作る側も食べる側も、もう一度あの1皿を食べたい!と言ってもらえるように!
【今回のメニュー】
●ひらたけの炊き込みごはん、大根菜の塩もみ和え
●はまどま野菜鍋(里芋、人参、大根、長ネギ、椎茸、ひらたけ、ごぼう、白菜のヌキ菜)
●はまどまロール(薄力粉+だし汁+玉子を溶いてフライパンで薄く焼いた皮に赤ピーマン、カラシ菜、長ネギ、黄人参、レモンの皮を巻いて…タレは、醤油マスタード&味噌マヨネーズの二種類
●ふかしサツマイモ
●ピーマン・赤ピーマン炒め(しょうが、にんにく、醤油、梅酢)
●白ナス(フランスナス)の味噌炒め、春菊を生で刻んで散らしました。
●カブの甘酢漬け
●カブの葉と黄人参、ひらたけ炒め
●サンマの梅酢~コンブ〆
●スズキの刺身
(ゆたぽん)