10月02日 (木)|2008.10.02 神奈川野菜の食事会 vol.21

 秋の端境期のまっただ中。
神奈川のように雪のない地域では、秋冬野菜と春夏野菜、大きく2つのシーズンがあります。雪国では1シーズン。

そこで、神奈川の農家は、8月のお盆ごろを境に、秋冬野菜の種まき、苗づくりに入るため、なす、ピーマン、ゴーヤ、モロヘイヤ、オクラ、谷中しょうが、みょうがなど夏ならではの野菜の他は、畑が寂しくなります。

この中にトマト、きゅうりは入りません。
できないわけでなく、あまりに暑すぎることと、東北地方から廉価で品質の良い作物が入ってくるため無理に作らない、というわけです。

だからNORA野菜市でおなじみの小沢和義家の野菜は貴重なのですが、巷にはきゅうりもトマトもあふれているから、その貴重さを感じる人はいない、と言ってよいでしょう。

しかし、この端境期(8月中旬から10月下旬)ならではの作物もあります。
上記の夏野菜はもちろん、今回の食事会に出てきたもの。神奈川ならではのもの。

そして、生産者と直接つながっているNORA「はまどま」ならではのもの。
それは?
第一に、神奈川の新米・そして生落花生・さらに、なんと収穫したてで、自ら選別した黒ゴマです。…それらがどう料理されたのか?

01.jpg これから来る11月、ようやく秋の作物が出揃ってきます。
でも、雪国や標高の高い地域の皆さんとは違う、温暖な神奈川ならではの、また、大都市の農業、近郊農業ならではの「食」があります。

感謝です!神奈川のお米に、季節の野菜の重ね鍋。

とことん神奈川、とことん野菜、自ら選別したゴマをたっぷり、贅沢に使って…どんなメニューになっていくのか、今から楽しみです。

02.jpg10月2日。食卓の主役は「新米おにぎり」。斎藤伸一さんからキヌヒカリ。

今夜の料理長のachaさんのアイデアで白米・玄米・七分・五分・三分と精米を変えて食べ比べ。

みんなで握ったおにぎり…腹いっぱい食った新米、うまかった!あとは野菜おかずのオンパレード!そして、塩味、味噌味の野菜たっぷりの汁物!でした。

03.jpg神奈川のNORAとつながっている生産者の思いを込めた作物の収穫を祝い、「はまどま」生まれの「はまどま一座」は朗読劇を演じました。

今回は老子の漢詩を3編。「飯だけは腹いっぱい食う」「水のように」「足を知る」…どれも耳の心地よく…

そしてNORA会員のシンガーソングライターchojiさんの作詞・作曲による「浜っ娘音頭」を仲間たちで考えた振り付けで踊り出す!

04.jpg 「はまどま一座」の次回演目は?
仕事の合間に集まって、わずかな時間を工夫して、でも演劇って、朗読って、仕事の疲れを癒し、明日の活力が蘇る!
なにより、見てくれた、聞いてくれた仲間たちの笑顔が、完成が一番のご馳走です。

食べ始めは20時目標!
早く着くことができる人が食事を作り、残業、遅番でくたくたになっても「飯だけは腹いっぱい」食い、参加者の自己アピールで締めくくって、22時にお開きのパターンが見えてきました。

05.jpg夜の「はまどま」は「祭り」です。

誰かが言いました。「今の時代に、他にはありえない集い」だと。
いえいえ、日本中で老若男女が集い、歌い、踊り、そして時代を元気に生きぬきましょう!
その鍵はそれぞれの土地の自然の恵みに感謝し、その土地の生産者が育んだ作物を生産者とともにいただくことです。
生産者の思いを知り、心を開き語り合いましょう。お互いを理解しあいましょう。

 

報告 | 神奈川野菜の食事会