10月31日 (火)|シンポジウム「環境ボランティア活動を楽しく“安全に”すすめるルールづくり」報告(参加者感想など)

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シンポジウム「環境ボランティア活動を楽しく“安全に”すすめるルールづくり」

日 時:2017年10月21日(土)13:00~16:30
場 所:多摩市立グリーンライブセンター
参加者:32名(内スタッフ2名) 懇親会14名参加
主 催:恵泉女学園大学たま里山研究室(TAMA)、NPO法人よこはま里山研究所(NORA)
協 力:株式会社かんぽ生命保険

内 容:
開会・趣旨説明
事例報告-1:赤羽誠さん(多摩グリーンボランティア森木会 事務局長)
事例報告-2:伊藤道男さん(NPO法人ちば里山センター 副理事長)
事例報告-3:松井一郎さん(NPO法人森づくりフォーラム 理事、森づくり安全技術・技能全国推進協議会 理事)
コメント:松本武さん(東京農工大学農学部)
ディスカッション:事例報告者+コメンテーター
まとめ・閉会

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参加者の佐藤美千代さん(せせらぎ農園)によるfacebookメモ

・「何気なく事故がなかった」と、「気をつけて事故がなかった」は大違い。『安全とは、結果オーライではなくて、必然的に人への危害または損傷の危険性が、許容可能な水準に抑えられている状態』のこと。
・安全管理のために、代表者以外に安全管理担当者を選任
・団体としては、道具や装備の確認など管理の徹底
・始めと終わりに「ヒヤリ・ハット」の確認
・個人としては、服装や体調管理、慣れからくる油断が大敵
・経験年数10年~15年のケガが一番多い。
・初心者よりも、ベテランの慢心が怖い。常に注意を喚起するようなルール作り大切。→研修会に参加、注意喚起の看板作成、ヒヤリハットのコミュニケーション、指さし確認など
・昔の技術が良いわけではない。機械の扱いは人によってクセがある。指導者は、安全な扱い方についての理由を話せるようにしておくこと。納得すれば初心者の上達は早い。「背中を見て覚えろ」は✕。
・カマ類は地面に置かない。入れ物に入れておく習慣を
・刈り払い中は、半径3m以内に近寄らない
・無理なことはやらない
・畑での刈り払い機での事故は「社協のボランティア保険」で対応可だが、森や里山などでのチェーンソーや刈り払い機での事故は、「グリーンボランティア保険」で対応。
・刈り払い機使用時は、30分ごとに休憩を入れること
・防振グローブの着用
・刈り払い機は右から左に刈ると外に散らばらず、刈草が揃う
・電動刈り払い機は音も静かでガソリン代もかからず便利。欠点はバッテリーが30分ほどしか持たないため、補充用のバッテリー必要。ハスクバーナなど。

総合評価

とても良かった:50%/良かった:50%(回答数20)

自由記述(この日の実践ゼミについて)

  • いろいろな事例を挙げていただいたので、自分の活動団体にあてはめて考えることが出来ました。
  • しっかり座学できる雰囲気が良いかな。理屈/屁理屈で説明できるような理論武装ができたら。
  • 有意義な内容で、さっそく当会でも実施できることは取り入れたいと思いました。懇親会も、電動式刈り払い機などの情報をいただき有意義でした。
  • 同じ悩みを持つ団体とのコミュニケーションの場を作って下さり、ありがとうございます。場所も居心地がよくて良かったです!
  • 現在、ご活躍の方々のナマの声を聞くことが出来、非常に参考になりました。ありがとうございました。
  • 森林作業に関する事例が殆どであり、動力機使用の安全対策に話題が集中したが、私どもの団体では動力機使用機会は少ないのでシンポジューム参加のインパクトは少なかった。多摩森木会さんの安全ガイドラインはすごく参考になりました。
  • 安全の話は定期的に他団体間でも情報の共有をすることで、自身の団体にフィードバック出来ることも多くあります。安全に対する意識もあがり、事故や災害が減ることにも繋がると思います。また、開催してほしいです。
  • 勤務の定年を終えた方がセカンドライフを楽しもうとする会員組織。会員数は着実に増えているが、一方でこのところの定年制延長で組織の高齢化も急ピッチで進んでいる。幸い農園芸を楽しもうとする方々はすこぶる健康で元気です。しかし、気持ちは若くても加齢による体力の劣化は避けられず、疾病や医療措置によるケガという保険適用の無いことも含めた安全作業を考えておく必要がある。そこで、作業時には必ず保険証の携帯を義務化し、いざというときには緊急処置対応して頂ける複数の医療機関も確保している。
  • テーマを明確に絞ったため、話が具体的で散漫にならず、実り多かった。参加者からのコメントも実感がこもっていて、現場に反映される予感がした。
    悪天候のなかご来場いただいた皆様方に感謝します。
  • ボランティア活動を安全に楽しく行う(継続する)ことは、どの段階でも永遠の課題だと感じた。公共空間での活動を拡大させていくためには、行政として傷害保険の受け皿を充実していくことが必要だと感じた。
  • 現場で起きている生なましい苦労話が聞けたことは本当によかったです。
  • 一方ではリスクマネジメントや安全ルールづくりのノウハウを聞けるのではないかと期待していたのでその面では違っていたという印象でした。
  • 1人1人の先生のお話や資料が貴重なものばかりで、今後じっくりと咀嚼しながら活用させていただきたいと思います。当会は、常に安全管理を怠らないルール作りが文化として根づいていることに改めて気づき、先輩方のご苦労の賜物だとうれしく思いました。その文化を大切に受け継ぎ、日々の作業の安全に活かすとともに、段階を踏んだ研修や認定制度のようなものを打ち出すことができれば、古参のボランティアさんの評価ややる気向上にもつながり、また若い世代にとっては生きていくためのヒントになり得るのかもしれないと思いました。

自由記述(NORAへの要望その他)

  • 民有地ならなんでも出来るが、公有地は、何にも出来ない現状を打破したい方法論、役人の頭を切り替えさせる方法は?薪、炭、チップ、工作物販売、緑地内に椅子コーナーを作る、ホダ木、火が使える条件などの行政側との折衝が、これからの課題だと認識しています。里山とは?江戸時代から現代での発想アイデアを探す講演が欲しいです。
  • 東京(または多摩地域)で、田畑を含む環境ボランティア活動をしているネットワークづくりに期待しております。
  • こういったシンポジウムがあれば、ご案内頂きたいです。
  • 一度取り上げた内容が、その後どの様な進展があったのか、良いこと残念な事、合わせて事例を聞きたいと思います。
  • 一般企業では当たり前なことでも、ボランディアという組織の中で徹底することの難しさを感じた。その反面、伊藤さんの報告された企業OBのノウハウの活用や赤羽さんの報告された団体間の連携にヒントを感じた。
  • 里山保全活動は実に奥行きが深く楽しい。加えて自分だけでなく作業内容を話しかけている孫が生き物に関心をもってくれるようになってきていることも楽しい。里山での更なる楽しみ方を求めており、継続性も考えに入れて、在住の神奈川を中心に東京、山梨、静岡でのスポット含めた里山保全(含む里山景観保全)を楽しむ作業をしたいと思っている。今は事務局の仕事で作業時間が少ないのが現状だが、HPやメルマガ等を通じて参加させて頂くチャンスを窺っています。その際は宜しくお願いします。
  • 有償ボランティアなども広がる中、現場では保険制度について理解不足が多い。これに特化したテーマで議論を深めてみたい。
  • 今回参加されました団体間で、相互に、学び合う場を、作って戴ければ、有難く思います。
  • 2年前に松井様なども講師であった、都立野山北・六道山公園の雑木林マイスター入門講座に参加したことがあります。この時関心したのが用意している救急箱の中身についても(マニュアルにはこのようなものを入れておきましょうレベルのことしか書いてないのですが)ここまで来るのに何年もかかったという話を聞いたことです。一つ一つの備品に意味があるということのようでした。その辺の背景にあるリスク想定や評価のことなどを聞ける機会があると良いと思いました。
  • プロジェクトの企画の立て方について。NORAさんの組織のあり方や人や自然との関わり方がとても好きなので、そんなNORAさんが考える企画について聞いてみたいと思いました。今回はとても素晴らしい機会をいただきまして、また松村様はじめ皆様にはとても気を配っていただきまして本当にありがとうございました。

まちの近くで里山シゴトづくり | 記事