2011年 10月
2011.10.1月いち言伝
台風の 雲と去りゆく 蝉の声
・・と思っていたら、夏のような日差しの中で
ミンミンゼミが鳴き、ツクツクボウシもヒグラシも
それに続きます。
ウスバキトンボの群れ、アカトンボたちが谷戸に舞い、
日が沈む頃にはアオマツムシの大合唱。
「スズムシがたくさん鳴いてるねぇ」(お母さんたちの会話より)
そうなんだ・・。「鳴く虫オーケストラ」の世界を変えた
外来種であるアオマツムシは、今やスズムシ、と呼ばれています。
昔々、在来種のマツムシがスズムシと言われた時代もありましたが。
あまりにいろんな音、大きな音があふれている今、
アオマツムシほどの大音量でないと、フツーの人たちには
認識されないのかもしれません。
夕暮れには、小さな虫たちがささやかな音色を奏でています。
急ぎ足を少し緩めて、耳を澄ませてみませんか。
(ヨシタケミホコ)