新石垣空港<建設中>

2009.7.28
ひねもす里山/NORA雑感

7/23-28の日程で沖縄へ行ってきました。今回は資料収集が主たる目的だったので、那覇と石垣を中心に回りました。学期末の慌ただしさから逃れるように行ったため準備が不十分で、資料を探しに図書館へ行ってみたものの休館だったり、すでに入手していた資料を複写したり、サンダルが壊れて歩けなくなったりと、ほとほと自分に嫌気が差しました。気力が充実していないと、まともな調査もできません。

それはさておき、石垣空港へ向かって飛行機が降下しているとき、広い滑走路ができつつあることに気づきました。新石垣空港の建設現場でした。

1979年、石垣島白保集落沖の海を埋め立てて新空港を建設する計画が発表されてから、一時は賛成・反対で島人同士の意見が対立し、島は分断を余儀なくされました。また、世界最大級のアオサンゴ群落があることから、WWFジャパンなどの環境NGOが建設反対運動に加わり、全国的にも国際的にも保護か開発か関心を集めました。その後、1989年に白保海上案は撤回され、さらに紆余曲折を経て、2000年に現在のカラ岳陸上案に決まりました。現在は、「八重山・白保の海を守る会」のトラスト運動による抵抗があるものの、かつてのような激しい反対運動は見られません。

レンタカーを借りて、新空港の工事現場へ行きました。ガードマンに睨まれるのではないかと多少の緊張感を抱いて近づいてみると、見学者用のプレハブ施設ができていたので拍子抜けしました。その建物の屋上に上がると、工事現場を一望できます。

今年は、新石垣空港の建設計画が公表されて、ちょうど30年目に当たります。これだけの時間をかけて、私たちは少しでも前に進んでいるのでしょうか。

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(M_M)

ひねもす里山/NORA雑感