06月14日 (日)|田んぼ編その6・田植え

田んぼ作業、第6回目は「田植え」です。
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■2009年 田んぼ作業 第6回目
6月14日(日)10:00~18:00
天候:くもり
参加:14名
内容:苗とり、筋ひき、田植え
道具:筋ひき用トンボ
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4月の田起こしからはじまり、種まき、堀さらい、クロつけ&荒代かき、本代かき、ときていよいよ田植えを迎えることができました。(本来田んぼの1シーズンは前年の秋から始まっているのですが、今回NORAは4月からの参加でした)

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田植えは、手植えで行います。
そのため、前日水を抜いた田んぼに植えつけの目安として筋ひきをします。
筋ひき用トンボで縦筋と横筋をつけ、交差したところへ植えていくのです。
男性4人で田植え前のひと汗。
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筋ひき作業の一方で、別陣はグリーンの畑へ苗とりに。
4月に種まきしたセルトレーとは別に、地植えをした苗をとり手植え用準備をします。

細いこの苗、驚くほど根がしっかりしています。稲のあの成長力の秘密はこの根っこにあるのでしょう。
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とった苗は片手でもてる程の量をわらで束ねます。この結び方にひと工夫あり。
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100束以上をなんとか軽トラへ積みこんで、いざ田んぼへ。
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いよいよ田植えです。

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はじめて手植えを経験するメンバーが大半だったので、みな最初はおそるおそる田んぼへ足を踏み入れていましたが、泥に足をとられつつも皆ついつい笑顔。

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苗を1か所に2~3本植えながら、一人3列ずつ進めます。

ぐっと手を入れた時の泥の感触、
腰をかがめて苗に近い視点から見る田んぼの風景、
苗の間をふく風…。
畦から見下ろす時には味わえない田んぼの醍醐味でした。

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苗の列は、グリーンと同じく、3列植えて1列は空けておきます。
その分苗が少なくて済むわけですが、それでも、収獲量は全ての列植えた時とほぼ変わりないといいます。一列あけた分、風通しもよく、日当たりも良く、養分の奪い合いも少なく、稲がしっかり充分に育つのだそうです。のびしろの余裕をもたせる、いろんな場面で大事なことなのですね。

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田んぼの中では泥に足をとられ自由に動き回れないので、手持ちの苗がなくなると苗の補充がやっかいです。
その時、畦からぽーんと苗の束が飛んできました。
タイミングを見て畦から苗束を投げ入れてくれるのです。先ほどのわらの結び方は、このロングジャンプに耐え、なおかつワンタッチ(片方出ているわらの先をひっぱる)で簡単にほどける工夫がありました。解いたわらはそのまま田んぼの栄養に。合理的で無駄がない、田んぼのひと技です。

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今回の田植えは、今までの田んぼ作業の中で最多の参加人数。
昔は地域で協力しながらが当たり前だった田植え。
一人で行ったら気が遠くなりそうな手植えですが、大勢でやるとやはり早い、楽しい。
各々にとって特別で大事な田んぼになれたのではないでしょうか。

夕方には無事すべて植え終わりました。一部土が深くなってしまい苗がしっかり立たない個所がありますがここは後日補植を行います。

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田植えの終わった田んぼをながめる、この充実感。
今はまだよわよわしくはかなげに見える苗ですが、なんだか神々しく見えてきます。
きっとたくましく育ってくれるはず。秋の収穫まで、成長が楽しみです。

後日、地域の方へ田植えを手伝ってもらったお礼にぼたもちや食事をふるまう習し「さなぶり」にちなんで、呑み会もひらかれました。

(suzuki.37)