2021年8月

2021.8.1
月いち言伝

暑中お見舞い申し上げます。
盆飾り、というとすっかりお店で買うもの、になっていますね。
正月飾りと同じように。
でも、かつては身近な素材で飾り付けしていました。
盆棚をつくり、竹で四方柱を立てる。
細い縄で竹の上部を囲い、ササゲやホオズキ、
まだ青い柿や栗を吊るす。
マコモ葉を編んでござにする。
きゅうりとなすに、割りばしなどを刺して、馬と牛に。
うどんを打った端っこをのせて鞍がわりに。
しっぽにはエノコログサを。
ハスか、サトイモ葉に、きゅうりとなすをさいの目に切ってのせる。
これ「水の子」といってお供えのひとつ。
器に水を汲んでおき、ミソハギ(禊萩)を束ねてお清めに使う。
あとは、お花や果菜をお供え。
地域やそれぞれの家で違いはありますけれど、
里山がそばにある暮らし、を実感する行事のひとつです。
<ヨシタケミホコ>