木造ではなく木装

2010.2.18
ひねもす里山/NORA雑感

今日は、新幹線に乗って名古屋へ行ってきました。環境省の外郭団体から依頼された原稿を書く仕事のためです。お話しをうかがったのは、「森の健康診断」の仕掛け人・丹羽健司さん、伊勢・三河湾流域ネットワークの井上祥一郎さん、それに、あいちの木で家をつくる会の渡辺径さんでした。訪問したのは、名古屋駅から歩いて10分ほどのところにある山川里海22というスペースで、伊勢・三河湾流域ネットワークをはじめ、いくつかの市民団体がシェアしています。
さて、まとめてしまうと、この日のヒアリング調査は、とても有意義でした。丹羽さんのことはコラムに書きました(「雨の日も里山三昧」)。井上さんの話もユニークだったのですが、ここに書くとややこしくなりそうなのでやめます。渡辺さんからは「木装」という言葉を教えていただきました。渡辺さんは、今の時代、木を使う運動の目標として「木造」という看板はそぐわないと言います。たしかに、家を建てるときに柱や梁に木を使う「木造」は多くの人にとって実現しにくいでしょう。そこで、「木造」ではなく「木装(もくそう)」という言葉を普及させようとしています。つまり、内装に木を使うように広めていくという方策です。この方が現実的だし、需要を掘り起こせる可能性があると思われています。
山川里海22は、この木装化のモデルルームにもなっています。現代の住宅にも合うようにデザイン性にも優れていて、適当な空間があれば、取り入れたくなります。

(M_M)

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