雨の日も里山三昧

2011.8.1 寄り道5 ホタルの光をいつまでも
大学の裏門を抜けて小野路方面へ下っていくと、典型的な谷戸の景観が広がっています。歩いて15分ほどのところにあるその谷戸では、ゲンジボタルとヘイケボタルの2種類を見ることができます。私は、昨年亡くなった […]
2011.7.1 第29回 『有機農業運動とのネットワーク』(桝潟俊子)
桝潟俊子『有機農業運動と〈提携〉のネットワーク』(新曜社、2008年) 私は、この本の著者・桝潟さんが代表者となっている 研究プロジェクトに参加しています。 ローカル・フードシステムの社会的意義につい […]
2011.6.1 第28回 『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』(武田徹)
武田徹『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』(中公新書ラクレ、2011年) 3.11東日本大震災から80日ほど経ちましたが、 地震・津波による被害は甚大だったため、 復興には長い時間を要するしょうし […]
2011.5.1 寄り道4 震災後に考えたこと~批判すべきシステムとともに生きる
このたびの震災で被害に遭われた皆様に、 心よりお悔やみとお見舞いを申しあげます。 東日本大震災は、戦後最悪の被災者を生んでしまったとともに、 福島第一原発では、レベル7に相当する世界最悪の事故が発生し […]
2011.4.1 第27回 『種の起原をもとめて』(新妻昭夫)
新妻昭夫『種の起原をもとめて』(ちくま学芸文庫、2001年) 昨秋、同僚であった新妻さんが亡くなりました。 その時から5か月近く経ちますが、 新しい年度に変わる前に何か書いておきたいと思って、 今回は […]
2011.3.1 第26回 『「サザエさん」的コミュニティの法則』(鳥越皓之)
鳥越皓之『「サザエさん」的コミュニティの法則』(NHK出版、2008年) 2月末、ある学生から完成したばかりの卒論が送られてきました。 今年度は、私の文章を読んだ数人の他大学の学生から連絡をいただき、 […]
2011.2.1 第25回 『写真で見る自然環境再生』(自然環境復元協会編)
自然環境復元協会編『写真で見る自然環境再生』(オーム社、2011年) まだ発行間もないこの本は、 認定NPO法人自然環境復元協会が 設立20周年を記念して作ったものです。 編集した自然環境復元協会の前 […]
2011.1.1 第24回 『短歌は記憶する』(松村正直)
松村正直『短歌は記憶する』(2010年、六花書林) この本は私の弟が最近出した短歌評論集です。 これまで、このコラムでは、 本や映像を紹介するという体裁をとりながらも、 内容について踏み込むことは少な […]
2010.12.1 第23回 『里山復権』(中村浩二・嘉田良平編)
中村浩二・嘉田良平編『里山復権―能登からの発信』(2010年、創森社) 11月は自宅の引っ越しがあり、学園祭などの秋のイベントがいくつもありと、 せわしなくなることは予想されていました。 しかし、まさ […]
2010.11.1 寄り道3 多摩丘陵の里山に住みなおす
11月1日に新築した家を引き渡してもらい、 翌日に引っ越すことになっています。 これまでに私は、1年間だけ母の実家にいたことはありますが、 それ以外はずっと借家と賃貸マンション・アパート暮らしだったの […]
2010.10.1 第22回 『クレヨンしんちゃん オトナ帝国の逆襲』
先月のコラムで触れたように、8月の酷暑の間、 生物多様性と里山に関する研究動向を整理する文章を書いていました。 ここで書きたかったことは2点に集約できます。 1つは、生物多様性というキーワードに関して […]
2010.9.1 閑話1 書くことと読むことの共進化
今年=2010年は国際生物多様性年に当たり、「生物多様性条約の締約国は現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させる」という「2010年目標」の達成状況が問われる年です。10月には名古屋 […]