2023年12月
2023.12.1月いち言伝
小春日和の部屋の中で、ブーン、と羽音。
すっかりお馴染みとなった、
キマダラカメムシが冬眠場所を求めて室内にやってきます。
今年は柿の実がカメムシたちの餌食となってしまいました。
カメムシ注意報、と言われたくらい、
農水省から病害虫発生予報として、
果樹や水稲への影響を懸念されていたのです。
米が熟す前のミルクのような状態のとき、
果実も熟す前に、ストローのような口を刺して汁を吸います。
高温や水不足で稲作がたいへんだっただけではなく、
カメムシによる斑点米(黒くなる)が混じると、
米価が安くなってしまいます。
稲作農家は選別にも気を遣わなくてはなりません。
あばたの柿の実やお米の黒い粒を見ると、
カメムシちゅうちゅう、来年はほどほどに!
と念じてしまうのでした。
<ヨシタケミホコ>
