木質バイオマス・ペレット体感会
2010.12.27ひねもす里山/NORA雑感
最大積載量3,600㎏ 容積6.32立方メートル
今回の生物資源研究部(通称;シゲン部)の部活は、シゲン部がプロジェクト化を目指している「里山資源循環システム(地域における資源循環の仕組みづくり)」のための事前調査です。埼玉県の東松山で「木質バイオマスペレット」と「ライフサイクルの長い給湯設備」を活用したトータルソリューションを提案する会社と、比企と入間地域の豊かな自給循環ライフをめざす活動団体を訪ねました。
【日時】 2010年12月23日(祭日)10:00~15:00
【天候】 晴れ(気温10℃程度) やや風あり(風速5m/s程度)
【場所】 東松山市東平のペレット工場&市ノ川の展示場「ひきいるハウス」
【参加】 NORA会員3名(シゲン部員;1名)
- プログラム
①ペレット工場見学 (10時20分 現地集合)10:30~11:15
- でき立てほかほかペレットを体感? -
★場所:(株)エコ環境システム(東松山市東平812)
環境にやさしい燃料「木質バイオマスペレット」と「ライフサイクルの長い給湯設備」を活用し「mottainai」をキーワードとしたトータルソリューションを提案する会社です。
☆エコレクチャー (株)エコ環境システム 中里 一夫 氏
埼玉県内に2箇所しかない木質バイオマスペレット工場の一つを見学。森を守り、育てるために有効な全木ペレット(※1)をつくる県内唯一のペレット工場です。
周辺地域の剪定木材や間伐材を原料に、
木材を1次粉砕→乾燥(下図↓は、ロータリーキルンで乾燥・水分調整)→2次粉砕しながら、
細かく乾燥させ、ぺレタイザーという機械で押し出してつくります。
乾燥に使う燃料もペレットという徹底振り。 残念ながら機械のメンテナンス中だったので、体感できませんでしたが、押し出す際に熱が発生し、出来たてのペレットは、温かいそうです。(-_-;)
※1 木質バイオマスペレットは、製材屑が原料の”ホワイトペレット“、樹皮のみを原料とする”バークペレット“、それに葉以外の樹皮を含んだ木材全部を使う”全木ペレット“の3 種類に区分できます。全木ペレットは、森林を整備するために、発生する間伐材や林地残材を主原料とているので、全木ペレットを使うことは、森林を守り、育てることにつながります。
名 称 ペレッ太くん 12kg
サイズ 6mm 水分 9.3% 灰量 2.8%
価 格 1袋600円(税込み)
右図は、ペレッ太くんのサンプル→
②ペレットストーブ・グリル体感 11:45~15:00
- 地粉・地場野菜で作るピザをペレット グリル焼きで、味わう -
★場所:ひきいるハウス(市の川小の前;東松山市市ノ川50-1)
☆エコレクチャー 小川高校教諭 松本 浩一 氏
http://blogs.yahoo.co.jp/econet51
アースレンジャーストーブ工房 齋藤 敦 氏
主催:レーベンツひきいる http://www.hikiiru.net/about.html
“レーベンツひきいる”とは、ドイツ語で”レーベンッシュティール(Lebensstil)=ライフスタイルの意味”から名づけました。シュティールをひきいる(比企、入間)にかけ、比企、入間地域の豊かな自給循環ライフをめざす活動です。
コミュニティアーキテクト ラボ (CA-LAB) 代表:八巻 秀房 氏
Web:http://www.ca-lab.com Blog:http://ameblo.jp/hikiiru/
↑この隅にペレットストーブSS1が設置されます。ひきいるハウスの断熱工事の材料(写真の床面)は、セルロースファイバーです。
セルロースファイバーは、新聞紙を細かく砕いたもの(上図↑)ですが、断熱性能が良く、環境負荷も少ないのが、特長です。断熱材料は、外気に面する部分は全て、覆います。
ペレットストーブSS1(左図)は、
コンパクト設計で、
ファンヒータータイプなので、
安全性が高く、
手間のかかる煙突工事は不要。
また、手軽に直火を楽しみ、スローライフを感じることができます。
http://www.ca-lab.com/pellet_ss1.html
導入検討されている方もいて、より具体的な内容まで広がりました。
裏庭で地元の食材を使ったピザを食べながら、エコ談義に花が咲きました。
ピザは、ペレットグリルで、パリッと仕上がり、「美味しい」という声が上がり、大好評でした。
このペレットグリル(kizuna〜絆〜)は、アースレンジャーストーブ工房製。ペレットと薪の両用使いなので、加熱が素早く、とても心地よいです。 http://www.ustream.tv/recorded/7563810
県立小川高校の松本先生から環境教育の取り組みのお話を伺いました。
ソーラーや田植えから古代米の収穫、衣食住の暮らしに活かす環境教育のお話など、ピザを頂きながら、ペレットグリルも体感しました。「直火が見えるのがいい」「こんな安全なものとは」など、ペレットグリル・ストーブの使いやすさ、安全性、快適性を知るいい機会になりました。
ゆった里とした時間の中で、地域の木材でつくるエネルギー・熱の入った温かい体感会でした。
今後の部活動は、地元学の要素を取り入れた地域の生物資源を探るバイオマスツアー(町歩き)、バイオマスサロン(勉強会)等を企画・展開していきます。
byあおむじ