やちむん求めて鎌倉へ

2009.3.28
ひねもす里山/NORA雑感

今日は、沖縄の焼き物(やちむん)を買いに鎌倉まで足を運びました。
私にフィールドワークを教えてくださった松井健さんは、すぐれた人類学者であるだけでなく、民藝にも非常に造詣の深い先生です。私が松井さんから授かった学恩は計り知れないのですが、その中でいつも気にしているのは、環境問題をやっている研究者の多くが普段の生活の質に無頓着であるという指摘です。松井さんの場合、環境と関わる人類の研究と、生活の質を重視する民藝の研究・実践がきちんと結びついており、その考え方の深さに強い影響を受けました。そうした思想の一端は、松井健『柳宗悦と民芸の現在 (歴史文化ライブラリー196)』(吉川弘文館、2005年)で読むことができます。
直接、指導を受けていたときは貧乏学生だったので、民藝品を買うなんて想像もつかなかったのですが、最近は沖縄へ行くたびに、「やちむん」を少しずつ集めています。特に、松井さんが構想し、監督した映像『沖縄の焼物 伝統の現在』(松井健・篠原徹監督、2000年、カラー・日本語・83分)を見て以来、読谷村の北窯で焼かれる「やちむん」の力に参ってしまい、今では私の生活になくてはならないものになっています。
東京にいるときも、北窯のような「やちむん」に触れる機会をつくれないかとネットで調べていたら、鎌倉にあるもやい工藝で取り扱っていることを知りました。そこでは、ときどき「沖縄やちむん展」が開催されるというので、いつ開かれるのか心待ちにしていました。今日は、4月13日まで続く「沖縄やちむん展」の初日だったのです。
これは、お知らせのハガキ。
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もやい工藝は、鎌倉駅から銭洗弁天へ向かう切り通しを抜けて、下る坂道の右側にあります。
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今日は、パンを載せるのに適当な角皿を買いました。角皿は少ないので、重宝しそうです。
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他に、こんな中皿なども。
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器に料理を盛りつける楽しみが増えました。

(M_M)

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