幸陽園 農耕班(社会福祉法人同愛会)
2017.7.2みなさんは「農福連携」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「農福連携」や「ノウフク」と検索すると、たくさんの事例がヒットします。
人手が足りない農業と障害者などの活躍の場を創りたい福祉の連携。
農業法人などが障害者を雇用したり、福祉施設が農耕活動をおこなったり、
様々な活動が全国のいろんなところで展開されています。
里山の保全に取り組む活動もあります。
幸陽園は知的障害者が通う福祉施設です。
約60人の利用者さんが通い、主たる作業はクリーニングです。
日曜と元旦以外は工場が稼働し、毎日数トンのクリーニングをしています。
約100食の給食を作る厨房班があり、農耕班の活動もあります。
農耕班は緑区新治町で畑約3反と水田約1反を耕作しています。
「幸陽園農耕班」で検索してください。FBページがあります。
新治里山公園にいはる里山交流センターから徒歩5分の場所にあります。
緑に囲まれ、近くの川にはホタルが舞い、メダカが泳ぎ、
キツツキのドラミングが聞こえる環境です。
先日の田植えには地域からの参加者があり、
利用者さんとの交流もあり、にぎやかでした。
ふだんもお客さんが立ち寄り、収穫体験を楽しんだり、
とれたて野菜を買ってくださったりします。
また、大豆づくりやその大豆での味噌の仕込みへの参加者もあります。
幸陽園農耕班は、障害者が田畑を耕すことで日々が楽しく充実し、
成長の糧となることと同時に農の営みの中で
地域に交流が生まれることを大事にしています。
土日休業の福祉施設が多いのですが、
幸陽園農耕班は土曜日を稼働日としています。
多くの方の参加をお待ちしています。
究極的には障害者だけを集めて活動する福祉施設は
不要になることが我々の目的でもあります。
田畑を耕し実りを得ることも人々と交流することも
幸せにつながっていくものだと思います。
もともと農は福を呼ぶものなのです。