生産者と消費者が手をつなぐ会

2015.7.31

1970年代に神奈川農業の後継者となった青年たちは、
個々で行っていた取り組みを発展させ、共同の活動を必要として、
13名の生産者の出資で「(有)神奈川農畜産物供給センター」を設立しました。
1977年のことです。

大規模な都市・都市近郊開発と全国からの大量の農産物流入、
大気汚染や水質汚濁などの生産環境の悪化、さらに農産物の輸入にも立ち向かい、
健全な神奈川の農業生産を続けるための、神奈川の生産者の砦でした。
(最大150名を超える生産者が参加しました。
酪農、畜産、養鶏、花、水産、加工食品など、幅広い部門に及びました。)

彼らは、地道な消費者との懇談会を各地で重ね、顔を合わせ語り合った子育て
世代を中心とした主婦たちが、彼らを支え、暮らしに活かそうと立ち上がりました。
身近で交流できること、良好な住環境を求めることと生産環境の同一性。
何より抜群の鮮度とおいしさは、瞬く間に共感を得て、
地産地消の、生産者と消費者が共に運営する産直団体を設立するに至ったのです。
1979年、2,121名でのスタートでした。
1990年には、日本農業賞特別賞を受賞しました。
消費者が参加した団体の受賞は史上初のことでした。

現在は、彼らの子どもたちが農業の担い手の中心になろうとしています。
いや、まだまだ!ジジ、ババも負けてないよ!
そう、NORAの様々な活動に登場する生産者たち、野菜市や、収穫作業などなど、
NORAの会員にも加わり、「食事会」にも参加し、旅行にも一緒に行く、
竹の切り出しの山も提供している。
彼らこそが、道なき道を切り開いてきた、と言っても過言ではない、
その生産者たちなのです。

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