荒井沢緑栄塾 楽農とんぼの会

2015.1.1

横浜市栄区、鎌倉市との境目にある荒井沢地区。
高度成長期、高速道路や新幹線建設に使われた砂の採掘跡が
グランドキャニオンのように連なっている。
その丘の上、森を抜けると畑が広がる。
緑栄塾はこの畑で、麦、そば、芋、野菜などの耕作(援農)を行い、
周辺の緑地や農道の管理のお手伝いもしている。
名前の由来は、荒井沢に広がる里山で、
緑栄えるための活動をしていこう。
楽しみながら農作業や交流活動を行い、
心身ともに極楽とんぼになろう、ということ。

農地を非農家が手入れをするには様々なハードルがある。
里山の環境と景観と技術を、都市住民がどのように守るか。
そのために、区分けされる市民農園的な方法ではなく、
グループの共同作業とした。
あくまでも援農である、ということを打ち出すために。
作物もかつて里山で栽培されていた穀類豆類いも類を中心にした。
週末百姓では、トマトやキュウリは収穫期を逃すし、
支柱を立てた畑を美しく保つのはやっかいだからだ。

当初は、畑を耕すことも満足にできず、
「素人に何ができるか」と周辺農家から思われていたに違いない。
しかし、地元農家とのお付き合い、
すすんで行った道普請など、少しずつ地域に馴染み、
休耕地になった農地の管理を依頼されるまでになった。
そばや小麦は、「麺」になる。
菓子にもできる。
自分たちで楽しむだけではなく、福祉施設、小学校などともかかわり、
栄区では里山と地域活動をつなぐ、かかせない存在となっている。

設立から15年が経ち、荒井沢をとりまく環境も、メンバーも変わってきた。
それでも休耕地から開墾され、生き返った畑は続いている。
(平成8年 設立)

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