目指すもの

里山は、人びとの営みによって、つくり上げられてきた身近な自然です。

そこでは、人びとのはたらきかけの違いによって、
田んぼ、畑、雑木林、草はら、ため池、小川など、さまざまな景観が広がり、
たくさんの生きものが育まれてきました。
また、人びとは自然とかかわる知恵や技を、
親から子、子から孫へと受け継ぎ、
深くて豊かな文化が残されてきました。
しかし、現在、多くの里山が経済的な価値をうしない、
人びとの関心の外へと置かれています。

NORAは、かつての里山がそうであったように、
私たちの暮らしと里山との間の距離を近づけることによって、
生命(いのち)のつながりが感じられる機会を取り戻します。
そして、身近な里山が輝くようになれば、
その自然の恵みを生活に取り入れることにより、
私たちの暮らしも豊かになると信じています。

あらためて人と里山の豊かな関係を結び直すためには、
今は見えなくなってしまっている里山の価値や、
まったく新しい里山の価値を掘り起こすことが必要です。
そして、その価値をシゴトへと変えていきながら、
自立したNPOとして成長していくことを目ざしています。

※シゴト:哲学者・内山節氏によれば、「カセギ」がお金のためにする労働であるのに対して、
「シゴト」は自然に包まれたムラで生きていくうえで必要な、人としての役割を意味する。