[コラム]和歌山県高野町富貴暮らし
今日のできごと 9
天気が気になるようになりました。
田んぼを一緒に耕作する活動が始まり、隣に小さな花壇と畑もつくりました。花と野菜の苗を植えたばかりの頃は、夕方に水やりに行っていました。その頃は雨が全くなく、土はいつもからっから。水をやると野菜が、ああ、よかったのどが渇いていたよ、と言っているような気がしました。
田植えが終わり、田んぼの水がちゃんとしているかを見るようになりました。植えてからしばらくは、あまりたくさん水があってはいけないとのこと。久しぶりに雨が降ったので、水が多くなっていないか見に行ったところ、逆に少なくて土が見えていました。どうしよう! 水路を見ても全く水がなくて、どこで詰まっているのか考えていたところ、地域の人が「水、つれてきたでー」と言い、水が流れ出しました。川から取水する入口にごみが詰まっていたとのことでした。
「水をつれてくる」この言い方、ここの方言なのか、他でも言うのか分かりませんが、ぴったりだと思いました。
田植えから一週間が経ち、苗が倒れたり、うまく植わっていないところに補植することになりました。天気は雨。「昔から田植えは雨の中してたよー」とのことで、カッパを着ての作業。雨にうたれながら田んぼに入りましたが、ちっとも嫌な気がしないのです。
田んぼの中を上手に歩けるようになったのもうれしいし、小さなオタマジャクシが泳いでいるのを見つけ、2週間前に卵だったあれかなーと思ったり、雨でも田んぼの水が澄んでいることも意外だし、おしゃべりをしながら植えるのも楽しく、またそれぞれが黙々と真剣に植えている後姿を見るのも心打たれるものもあり、想像していたように腰も痛くならず、雨の田んぼにずっといたいような気持ちになりました。
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