里山とは

[コラム] 釜飯仲間・おこげのお話

第8回 釜飯仲間・おこげのお話

 トトトト...トトトト...トトトト...。

 夜中...「はまどま」の前の通りの真ん中を向かってくるのは、犬?いや、猫か?化け猫か?デカイ!犬でも、猫でもデカイ!こちらに気がついて立ち止まった。暗がりで表情は分からないが、こっちを見ている様子はまるで人面顔のようだ...とも思った。

 次の瞬間、足早に立ち去って、通りの角を曲がっていった!追いかけたときにはもう姿はなく...あれは何者?

 トントントントン...トントントントン...トトトトン。
 6月。梅雨入りしてから、横浜・南区界隈では、雨よりも晴れ間の方が多く、おかげで日が長く、いつまでも明るくて、暗くなったと思うと、瞬く間に夜が更けてしまい、慌てます。
神奈川では、他地域よりも遅い田植えがようやく終わったとはいえ、農作業の忙しさはこれからが本番。

 トントントントン...トントントントン...トトトトン。
 「はまどま」を開設して1年がたちました。今、「はまどま」では竹の風ぐるまづくりを進めています。
 冬の間に切り出した竹を割り、削り、ヒゴにして、風ぐるまの骨を編み千代紙の羽根をつけて。
 1年間コツコツ重ねた「はまどま」での営みが壁面を飾り、風ぐるまも日々華やかに。
 保土ヶ谷区の若者支援「ユースプラザ」でも作業をすすめてくれていて、更にたくさんの風ぐるまが一気に「はまどま」に集まり、その数は倍増しました。
 この風ぐるまは、Y150開国博「ヒルサイドエリア」の"竹の海原"の入り口斜面を開催期間中を通して飾るためのものです。

 トントントントン...トントントントン...トトトトン。
 斜面に竹のくいを打ちつけて、風ぐるまを設置します。雨の日も強風の日もあることでしょう。訪れる人々の目を楽しませ、心を和ませることができるでしょうか?
 不安をいっぱい抱えながら「ヒルサイドエリア」の開幕日は7月4日は目前です。

 トントントントン...トントントントン...トトトトン。
 今夜も作業が続きます。竹をナタで割る作業、斜面を飾る風ぐるまを設置する竹に穴を開け、接着剤を注入して軸になるヒゴを打ち付ける作業。ここにみんなが編んだ風ぐるまを取り付けていきます。色とりどりの千代紙の羽根を付けた風ぐるまを。

 トントントントン...トントントントン...トトトトン。
 じゃがいもを切る。たまねぎを切る。なすを切る。摘果メロンを切る。...え?メロン?甘いメロンじゃなくて、間引いたメロン。野菜の味したメロンです。
 神奈川のお米を炊いて、神奈川の野菜たっぷりの...今夜は「メロンカレー」。暑くなるとカレーが食いたくなる!風ぐるまづくりに疲れた体を癒します。
 同じ釜の飯を食おう!...「はまどま」の合言葉。2年目の「はまどま」にも"釜飯仲間"に輪が広がりますように!

 トントントントン...トントントントン...トトトトン。
 市街地の下町の、コンクリートとアスファルトの街角で、今夜も"手仕事"が続きます。

 そして今夜もあの人面顔のケモノは...真夜中の人気のない通りの真ん中を...。

 トトトト...トトトト...トトトト...。

(おもろ童子)

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