第100回 釜飯仲間・おこげのお話

2017.4.1
釜飯仲間・おこげのお話

釜飯仲間「おこげのお話」

~このコラムも、おかげさまで第100回になりました。~

楽しい出来事が世の中から伝わってこないから、100回目のコラムには、せめて楽しいことを、と思いつつ、目をつむって考えても浮かばない。森友学園がらみの疑問も、豊洲市場のいきさつも、文部科学省の天下りも、防衛省の隠ぺいも、残業100時間未満ならばオーケーも、テレビのワイドショーネタにはなって“楽しく”騒いでいるようだ。

何年もテレビを見ない生活だったのだが、今年に入ってついつい見てしまう。

が、NHKの予算案審議はラジオで聞いた。受信料を払えぬ人、払わぬ人云々。受信料支払いには、納得が必要だと言っている。高校野球もラジオからだった。何を言っているのか聞き取りづらいアナウンサーの興奮した声の最後にアウト、とかセーフとか、試合終了とか・・。まあ、それがわかればほぼ良いと思う。稀勢の里の逆転優勝は、リアルタイムでは見られず、だがテレビで見た。彼の涙をこらえる表情に、一緒に涙ぐみそうになった。

スポーツは楽しい。なのに、楽しいはずのスポーツが、高校生と引率の教師の命を奪い、ケガを負わせた山岳トレーニング中の雪崩事故。集中した訓練期間をとれる春休みに願ってもないまとまった積雪。ラッセルの訓練機会到来ということか。違うと思う。登山は、四季折々、常に気候の変化の見極めが重要だ。春には春の訓練があるではないか。雪崩への警戒を強めることこそ、残雪残る春山の訓練の最重要テーマではなかったか。

春休みだ。気持ち新たにスタートを切る、明日から春休みという日に少女の命を奪ったのは何者か?

次々に伝わってくる出来事にまみれて、多くの人々と共に考えたい大切なことが通り過ぎてしまう。国連で「核兵器は悪として禁止する」という条約締結へのスタートが切られた。が、日本政府はこの条約に反対し参加していない。日本政府の席には“折り鶴”が置かれていたという。「あなたがいないのは残念です。」と、翼に書かれていたらしい。

「種子法」なんて法律があったのか。稲・麦・大豆という基礎的な作物を守るための「主要農産物種子法」が廃止された。企業のビジネスに種子を委ねて良いのか?

世界で、人類が狩猟採集生活から脱して大麦や小麦の栽培を始めたのは1万2000年前のメソポタミアだとか。当時の世界人口は400万人と推計されているという。(3月31日付日本農業新聞)今、70億人を超える人口になって、日本は作れるのに作らない国でよいのだろうか。「医療・教育・食糧」は、市場経済にはなじまない、とは、確かドイツの理念ではなかったか?

そんな折、30年前には夢にも思わなかった嬉しいことも続いている。

神奈川の米「はるみ」が食味評価トップグループに入って増産へ!学校給食用に県内米100%に迫る。厚木の地粉うどん誕生!スーパーに「地元生産者グループ運営」の野菜販売コーナー設置(寒川)・・・横浜の生産者グループが、他地域の生産者と交流、農業技術の研鑽を重ねる・・・。おっ!グループリーダーはTさんだ。頑張ってるなあ。

(2017年3月31日記・おもろ童子)