石田のおじさんの田園都市生活

第9回 みどりアップでグリーンもアップ!?

2009.5.26
いしだのおじさんの田園都市生活

開港150周年「開国博Y150」で盛り上がっている今年の横浜。
そんな今年の横浜に、もう一つトピックスがある。
「横浜みどりアップ計画」のスタートだ。

横浜市の課題である緑の保全への取り組みに力を入れる、ということだ。
実は、そのために「横浜みどり税」という住民税に加算される税が新設された。
もちろん、批判もあったが、まぁ推移を見守りたい。
(そのこと自体を知らない人も多く・・・まぁ、そんなもんか)

「緑被率」ということばがある。
ある地域にどれだけ緑があるかを表す指数だ。
航空写真などで緑の量をとらえ数値化するそうだ。
ゴクロウサマ。
緑とは、樹林地、農地、公園から、街路樹や個人宅の庭木や芝生も含むという。
横浜市では、1970年代約50%、80年代約40%、2004年約31%と減ってきている。
これは地図に色をつけて見てみると、数字を見るより実感できる。

以前にも書いたが、私は1970年代前半から今の青葉区に住んでいる。
そして、子ども時代を緑豊かな環境で過ごした。
雑木林で擦り傷と虫刺されだらけでカブトムシをとり、
田んぼの水路や池や沼で泥だらけになってザリガニやカエルをとった。
だから、余計にこの数値が悲しく「実感」できる。
年々、虫や生き物の棲み処(みどり)が減っていくのを体感しながら子ども時代をすごした。

この緑被率をこれ以上低下させないというのが、横浜市の基本方針のようだ。
市長のマニフェストにもあった。
・・・ような気がする。
3年ほど前に市長と市長室で青葉区の里山について語り合ったことがある。
カレーランチミーティングというやつだ。
彼は青葉区出身で、中学校の学区は私と同じ2年後輩。
「あそこの○○の何々」などと固有名詞で里山について語り合えた。
彼が緑の保全に熱心な点は、ルーツが同じという意味でも共感できる。
大学の後輩だしね。
グリーンに来たときも、「農はキーワードですね」とのたまっておった。

さて、市の広報には、以下のようにある。
「緑は生活に潤いと安らぎを与え、大気を浄化し、
生物多様性の保全、ヒートアイランド現象の緩和、
防災、農地における食料供給など、多くの役割りがあります。
一方で、緑は一度失われると回復が困難です」
そして、「これらの緑の保全は緊急に取り組まなくてはならない課題となっています」

グリーンとしては、「20年近く前から課題として取り組んでいます」と言いたい。
もちろん、緑のレゾンデートルはイマサラ言われなくても・・・
「実感として、(仲間たちみんなが)わかっています。」だ。

広報にあるその施策を要約すると、
・樹林地を守る:里山を活かした楽しみと資源の活用など
・緑をつくる:都市の緑化の拡大、推進
・農地を守る:市民の体験の場づくり、地産地消の推進、田園景観や水田の保全、農地の荒廃防止など
これらを拡充していくという。
もちろん、これらも「20年近く前から課題として取り組んでいます」だ。
エヘン!

この流れのなかでグリーンの活躍の場も増えると思っている。
新税が使われる受け皿になる準備をしよう。

な~に谷っ戸ん田ではすでに「農のある地域づくり協定事業」という施策に参加している。
と、いうか、もともとな~に谷っ戸ん田のグループのしていた活動がこの事業にぴったりだったのだ。
だから、役所の方から「どうぞ、事業に参加してください」と言ってきてくれた。
エヘン!
そして、今年、約○○万円と予測していた活動奨励金(助成金)が約4割増となりそうだ。
いいぞ、いいぞ!
石田周一

社会福祉法人 グリーン
〒227-0035 横浜市青葉区すみよし台30-14
TEL/FAX 045-961-0305
E-mail green@n00.itscom.net
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な~に谷っ戸ん田
ホームページ http://www.yattonda.com/