2010年 4月

2010.4.1
月いち言伝

今年も、地元~横浜市南区の大岡川で、さくら提灯がともりました。
川面に映えるさくら並木は、ほんとうに美しく、多くの人が訪れます。
この季節、どんな人でもこの「ソメイヨシノ」を見上げ、
いろんな物事の節目を感じるのでしょう。

さて、里山にも何種類かのサクラがあります。
横浜北部では、ヤマザクラが多く、
ほのかなピンク色の花と、薄茶色の新芽。
横浜南部は、白くて大きな花のオオシマザクラが目立ちます。
柔らかな緑の葉を塩漬けして、桜餅などに使われています。
八重桜のひとつ、「カンザン」の花も、
塩漬けにしてお茶にいれたり、お菓子にも使われます。

花見だけではなく、花も葉も樹皮も材も、さまざまに利用されてきたサクラ。
私たちの暮らしの中で、長く育まれてきた文化なんですね。

(ヨシタケミホコ)