第14回 春がきた。畑の生き物は指先まで力が充満です。

2018.3.31
映像の持つ力

03kaeru

みなさま、こんにちは。春分の日を過ぎた3月25日、畑で出会ったカエルくんです。ツクシを摘みの最中にご対面。12月、土の中で眠っていた頃のカエルとは違い、からだ、そして指先の先までぷっくり、力が充満しています。春ですね!

やっと春が来た、翌週には初夏の陽気?!。畑も週を越すごとに様変わり。

なんだか、春分の日に積雪。翌週は記録的高温の日。週が変わるごとにギアチェンジをしているみたい。加速度を増して季節が進んでいますね。そんな外気に影響され、自律神経を崩しがちですね。わたしも風邪で熱を出してしまいました。

でも畑に行くと・・。1週間ごとにこちらもすっかり様子が変わっています。先週、つくつく出ていたツクシはスギナにとってかわり、いちごも花を咲かせています。一歩、動くごとにカエルに出会うと言ってもいいぐらい、カエルにも出会います。しかも、みんな機敏。そんな小さい生き物たちに出会うと、不思議なことに元気になりますね!。

4月のはまどまシアターは、そんな、一年の農耕生活と地域に根付く祭祀を対比させた記録映画「豊松祭事記(とよまつさいじき)」を上映します。撮影地は、広島県神石郡豊松村。豊松村は中世の習俗を今にのこす場所。そして毎日、何かしらの祭祀を執り行っている場所でもあります。
4月は平日の夜に開催。19時から1回のみの上映です。みなさんぜひお立ち寄りください。

4/23(月) はまどまシアター
~ 里山の恵み・伝統文化に出会う上映会 ~ 19時から1回のみ開催

            とよまつ さいじき
上映作品 「 豊松祭事記」(1977年/94分)
(撮影地:広島県神石郡豊松村)(日本映画ペンクラブ推薦)

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*作品紹介:

中国山地にある広島県神石郡豊松村での一年のまつりを、一年の農耕生活と対比させながら記録したものである。撮影は1969年から1975年までの7年間にわたって続けられた。

本州の西端部をおおう中国山地は、はるかな無土器時代からの遺跡に富み、また古い生活文化が色濃く残っている地帯である。

豊松村は、標高400~500メートルの準平原と呼ばれる高原上の村である。うねうねした起伏に富み、その斜面上に日本の古代末から中世にかけて発達した社会組織、「名(ミョウ)」と呼ばれる少数戸の集落が発達している。現在でも「名」はこの村の社会組織の基礎単位として生きている。

歴史的な過去のものではなく、現在に生きるものとしての「名」の存在はこの村の社会生活やまつりに、少なくとも中世的な古風さを伝えていることを想わせる。

そしてそれはまた、それ以前の時代の素朴な日本人の生活感覚や信仰生活を伝えてくれているかもしれない。この村へ私たちが7年間も通い続けた大きな理由は、そういう意味の日本人の心のふるさとを少しでもよく知りたい、記録したいという願いであった。

*作品クレジット
製作:民族文化映像研究所/グループ現代
製作協力:近畿日本ツーリスト株式会社/日本観光文化研究所
phpto(C)/民族文化映像研究所

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