南方の個性豊かな列島群!島の映像から古代文化をたどる。

2017.8.31
映像の持つ力

** 屋久島と沖縄の間にある個性豊かな列島群

『 はまどまシアター 〜里山のめぐみと民俗映画を観る会 』では、(郷土映像ラボラトリーとNORAの共催による映画上映会) 8月から11月まで、離島に伝わる習俗を特集します。

鹿児島県には南北600キロに渡り26もの人が住む島があります。
どの島も、鹿児島でもなく沖縄とも言い難い、個性豊かな島ばかり。

はまどまシアターで、個性豊かな離島、それぞれ独自の文化をつくりだしてきた離島の映像から、現代に伝わる古代の文化をたどってみませんか。

吐噶喇(トカラ)列島、甑(コシキ)列島、奄美(アマミ)群島から、豊作儀礼・農耕行事、先祖・神さまを祀る盆やお正月の行事、通過儀礼、焼畑などが登場します。

生物多様性の点が世界から評価されているのが、奄美群島を含む琉球諸島。吐噶喇列島の南部、奄美群島に近い、悪石島と子宝島の間には、生物相の境でもある渡瀬ラインがあります。温帯ゾーンと熱帯ゾーンに移り変わるこの場所は、希少生物の宝庫。そのため奄美群島を含む琉球諸島は世界自然遺産の登録候補地にもなっているほどです。

◎ 鹿児島の個性豊かな島々・参照サイト

鹿児島県ホームページより・鹿児島の有人離島地図

・日本の島へ行こうホームページより・鹿児島

** 焼畑は山を再生させる循環農法だった

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『 竹の焼畑 - 十島村 悪石島のアワヤマ』(2001年制作)phpto(C)民族文化映像研究所

9月3日(日)は、生物相の境でもある渡瀬ラインに隣接する悪石島に伝わる焼畑の映像を上映します。『 竹の焼畑 - 十島村  悪石島のアワヤマ』。昭和30年代に行われなくなった、竹に覆われた山で行われていた焼畑「アワヤマ」の再現映像です。

日本列島で縄文中期ごろから行われてきたとも言われる焼畑。焼畑は環境を破壊する農法ではなく、山の知力を元に戻しながら耕し続ける農法です。悪石島では、一区画で粟を一年耕作。次の地に移るを繰り返し、地力が回復する十年後にそこに戻りまた耕します。(『 竹の焼畑 - 十島村  悪石島のアワヤマ』(2001年制作・企画 鹿児島県立歴史資料センター黎明館・制作 民族文化映像研究所)映像制作時の調査による)
10月15日(日)に上映する西米良(宮崎県)の焼畑とあわせて、ぜひ観にいらしてください。

** 上映会 & 移動図書

日本百名山の次は、「しま山100選」では、どうですか!!

はまどまシアターでの上映会では、特集のテーマに合わせて本も持参しています。
今月の9月上映会では、刊行されたばかりの、「しま山100選」(mont-bellBooks刊行)も持参します。海に囲まれた島の魅力を山にスポットをあてた本です。会場で、お手にとってご覧くださいね。

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** 「しま山100選」の詳細は下記の公益財団法人 日本離島センターのサイトをご覧ください。

http://www.nijinet.or.jp/about/activities/tabid/200/Default.aspx

** はまどまシアターでの9月の上映会は2回

◎9月3日(日)『 竹の焼畑 - 十島村  悪石島のアワヤマ』2001年50分
撮影地:鹿児島県十島村悪石島 詳細はこちら
(企画 鹿児島県歴史資料センター黎明館委嘱・制作 民族文化映像研究所)

◎9月7日(日)『七島正月とヒチゲー』1998年42分 詳細はこちら
撮影地:鹿児島県十島村悪石島
(企画 鹿児島県歴史資料センター黎明館委嘱・制作 民族文化映像研究所)

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phpto(C)民族文化映像研究所

はまどまシアターでお待ちしています!!(*^-^)

映像の持つ力