和歌山県高野町富貴暮らし

今日のできごと 10

2011.7.1
和歌山県高野町富貴暮らし

田んぼの話が続きます。

田んぼに惹かれるのは、生き物がいるからかなと感じます。
先日田んぼの作業に参加した小学4年生の男の子が、家に帰ってお母さんに「あんなに楽しい場所は他に知らない」と言っていたそうです。田んぼのメダカを網ですくったり、イモリやカエルを捕まえたり、オタマジャクシからカエルになりたての子を手に乗せたり、エサを食べさせてみたり、枝の先にミミズをつけてカエルを取る方法を習ったり…全て初めての経験で大興奮だったようです。

大人だけでいると、生き物との関わりももっと淡白になります。小四の男の子のおかげで、田んぼの生き物が見えて来てぐっと楽しくなりました。
地元の人が、子どもの頃の田んぼでの遊びを教えてくれます。私自身は子どもの頃新興住宅地に住んでいて、まだ田んぼが近くにあり春にレンゲで花輪をつくったりして遊びました。でも多分すぐに住宅地になってしまったのでしょう。水を張った田んぼの記憶はありません。
地元の方の子どもの頃の遊びの話(川に仕掛けをつくってウナギをとった、蛍で夜魚釣りをした、水路を堰き止めて魚をとってそのままにしてすごく怒られた、野イチゴを山ほどとって食べた、スイカを取って食べて怒られた、田んぼにはまって動けなくなった…)は、とてもうらやましく、悔しい感じさえしました。
私の子ども時代は戻らないので、これからの子どもたちには、野山での遊びを経験させたいなと思ったのでした。体験から得る知識の輝き。私もこれからの人生でどのくらい積んでいけるでしょうか。